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「暗い日曜日」という歌がある。シャンソンである。もともとはハンガリーの歌で、本国ではこの曲を聞きながら自殺する者が続出したと言ういわくつきの歌でもある。この不気味な履歴を警戒した日本の当局は、この歌が自殺を誘発する要因になるのではないかとして、国内での発売を禁止している。昭和8年(1933)のことだった。都市伝説のジャンルでは、この辺りの経緯が少しずつ誤解を受けたのか、「聞くと自殺する歌」とされることがあるようだ。歌と自殺の主客関係に着目した上で表現に正確を期すならば、「自殺イメージソング」といったところになるような気がする。 確かに自殺には連鎖性があって、ニュースで自殺者のことが報じられると、後追いと言うのでもないだろうが同時期に自殺が相次ぐ傾向がある。自殺したのが有名人だったりするとニュースは大々的に報じられ、「死にたがり」の自殺可能性をますます底上げしたりする。それにしてもまあ、日本国内で「暗い日曜日」を発禁処分にした当局の対応はいささかナーバスに過ぎるのではないか。昭和のはじめの出来事で、人間の心理に関する研究も今に比べればずっと未熟だった時代の話とは言え、である。 しかし、最近になってたまたま発禁処分が全くの杞憂ではなかったらしいことを知った。「暗い日曜日」と同時代の日本では、自殺流行りの状況があったのだそうな。しかもこの状況を作ったのが極めて特異な事件だった。俗に言う「死の案内人」事件である。 ある女子学生が二人連れ立って大島の三原山火口に向かい、一人はそのまま火口に飛び込んで自殺を遂げていた。そして一人は生き残った。しかし、やがて一つの奇妙な事実が浮かび上がってくる。生き残った方の女子学生は、ほんの数ヶ月前にも同じように友人の一人と大島の火口に赴いていて、その時も友人を見送り、自分は生き残っていたのだった。なにやら猟奇的な香りのするこの出来事には当時のマスコミも競って飛びつき、この事件は世間の人々の耳目を集めるようになる。もちろん、自殺志願者も例外なくこのニュースを知ってしまったものだから、結果的に大島自殺は大流行してしまった。昨今の自殺系サイト練炭自殺に近いものがあるが、大島自殺の場合は前年比が数十倍とか数百倍とかになるような、そういう極端なレベルの自殺者増だった。当時はもともと不況に起因する閉塞感に支配された時代だっため、本来は他の場所で自殺するはずだった人たちが大挙して大島に押しかけただけなのかもしれないが、「暗い日曜日」発禁処分の背景にはこういう世相もあったと言うわけだ。 ちなみに二人の友人を死の淵へと伴った女学生の件は、当初想像されていたほどの怪奇性と猟奇性のあるものではなかった。彼女は、最初の一人には女同士の友情から見届人として同道したのだけれど、自殺の真相については口外しないよう友人から口止めされていた。ところが、うっかり口を滑らせてそのことを友人の一人に話してしまった。その友人は、「自分の言うことを聞かないと、自殺の事実を言いふらす」と言って女学生を恐喝し始めたのである。そして女子学生を半強制的に自分の自殺の見届人にしたてあげたのだった。 ソースは「新潮45」。ハチ公の話も同じ。ネットでも同様の話は見つけられる。 |
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Damia (Damia)
World-France-Chanson : ★★★★★ Damia 希望とは何か? 放浪癖があったダミアことマリー・ルイーズ・ダミアンは、15歳にして家を出る。娼婦達に囲まれて食うや食わずの生活を続け、多感な時期を極限の状態で過ごす。 そんな中で培 ...続きを見る |
【ponty's music loung... 2005/07/03 19:32 |
名古屋における自転車の意義は?
最近、ブログ内のとある記事のPVが1000を突破した。当然古い時期にアップした記事の方がヒット数を稼ぎやすいし、都市伝説系の記事もメインサイトからのリンクが存在しているのでコンスタントに伸びるのだが、初の1000オーバー記事になったのは意外にも「【大都会】名古屋の駐輪場事情を熱く語る」(以下「駐輪場」)だった。ちなみに2位が「火曜日に『暗い日曜日』」、3位が「韓国ガンダム裁判」 である。 ...続きを見る |
ディープ・ダンジョン〜夕庵〜 2006/08/26 23:58 |
暗い日曜日再び
随分前の話になるが、「暗い日曜日」にまつわる話を取り上げたことがある。この話が都市伝説的文脈で語られる場合、それは専ら「『暗い日曜日』と言う歌を聞くと自殺してしまうので発禁処分にされた」というような形になる。この件に関しては「現代特殊民話」さんの活動のおかげで、都市伝説愛好家の関心も高いのだろう。前回の要点は、「聞くと自殺する」というよりは「今まさに自殺をしようとする人が好んで聞いた」と言うのが正しいという事と、日本の関係当局がこの歌を発禁処分にしたのはちょうど自殺流行りの風潮があったた... ...続きを見る |
ディープ・ダンジョン〜夕庵〜 2007/02/10 21:52 |
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