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zoom RSS 日本の名城百傑、発表される

<<   作成日時 : 2006/02/28 22:54   >>

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 今からもう半月以上も前の話なのだけれど、財団法人日本城郭協会なる機関が、「日本100名城」を選定した。これを自サイト内に引き写したところで問題にはなるまいと、100の城をHTML化し、リストアップしてみた。とにもかくにもその作業が完了したので、このタイミングで話題にするものである。

 すでに「お城スコープ」内に記事が存在する城に関しては、リストから該当部分へのリンクもはっておいた。こうして整理してみると、知らず知らずのうちにかなり沢山の城を巡っていたことに気付き、我がことながら驚かされる。その数、レギュラーコンテンツが約70、マニアックスが20で、総計は90に及ぶ。「100名城」の中でも30強程度はすでに自サイト内で紹介しており、都市伝説の埋め草まがいに始まったコンテンツが良くもここまで続いたものだと感心するばかりだ。継続は力なりとはよく言ったものである。

 さてその「100名城」だが、リストを上から下まで順に流していくだけでも、結構独特のセレクションが目にとまる。まず最初に来る「根室チャシ跡群」など、名前からして特異に映る。これはどうやらアイヌの砦の跡らしく、広く言えば城の一種には違いなさそうだ。その後しばらくは、近世城郭・戦国城郭に分類される誰が見ても城に見える城らしい城が続き、多賀城で一旦古代城郭が入選してくる。多賀城以降は、千早城なんかは織豊期よりもかなり古い城で、ちょっと毛色が変わっている。さらに先へと進んで行くと、つい先日に話題にした鬼ノ城が古代城郭から再度の入選を果たしている。鬼ノ城に関しては不明な点も多いらしいが、多賀城と鬼ノ城はそれぞれ、征服する者とされる者の城になると考えられる。

 この百名城の中で協会の意志のようなものが見え隠れするのが、88番目の「吉野ヶ里」だ。いわゆる吉野ケ里遺跡のことである。吉野ヶ里は、集落の周りに堀をめぐらせて外敵の侵入を拒むようにした環濠集落であるので、城のようなものと言えば言えなくもないが、これを百名城に入れるとは、日本城郭協会、なかなか剛毅な組織である。選定委員長氏も、「これまでも百名城を選ぶ試みはあったが、個人の好みや近世城郭に偏りがちであった。今回初めて推薦データをもとに建築・土木・考古・歴史など各分野の専門家が検討、最新の保存復元情報と学問的成果を反映した名城を選定できた」と言っている。

 ただ世のお城マニアたちにとって、この百選は必ずしも満足の行くものではあるまい。「ふーん、なるほどね」と思うことはあるだろう。しかし、マニアなら必ずこだわりの城があるだろうし、百城の中には帳尻あわせ(「各県1城以上、5城以内」と言う縛りがあるようだ)のために選ばれたとしか思えないような、さほどのこともない城が含まれているのも事実。果たしてこの百選は、普遍的とも言える強力な権威となり得るだろうか。

 そう考えると、私がありがたがっている深田久弥の「百名山」も、名うてのアルピニストにとっては隔靴掻痒感の伴うセレクションである可能性を否定できないわけだ。とは言え、山に関してのド素人が、まずどの山に狙いを定めようかと考える時に「百名山」が明確な指標となることも確かで、「百名山」「城百選」と言ったものにも一定の存在価値があるのは間違いない。

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