ディープ・ダンジョン〜夕庵〜

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help リーダーに追加 RSS 本州のみんな、松山はいいところだぞー

<<   作成日時 : 2008/05/08 23:13   >>

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画像 愛媛旅行に行ったとき、愛媛の銘菓・一六タルトを買った。食べ切りサイズを5袋に小分けしたものを1セットで売っていたやつだ(画像参照)。値段は500円ちょっとでリーズナブルなお土産だったのだが、食べてみるとこれが思っていたよりもずっとうまい。カステラの生地にくるまれた柚子餡がえもいわれぬ芳香を醸し出していて、お茶請けにぴったりである。少々甘めだからこそお茶との相性が良いのだとも思うが、量が控えめなのでそれほど単体でもさほどくどくない。製造元である一六本舗の店は愛媛のいたるところに存在している上、有人駅のキオスクなどでも普通に売っているほどメジャーな愛媛土産なので少々安直なお土産かとは思ったのだが、それだけ地域に根ざしている事実は、ネームバリューだけの品ではないことのあらわれでもあったのだ。

 松山は、美しい町である。長崎も良かったが、松山も負けてはいない。四国最大50万超の人口を有するこの町は、一見しただけではありふれた地方都市のようなのだけれど、街の真ん中・勝山の山頂に建つ松山城の姿を仰ぎ見れば悠然とした気分になるし、市内を走る路面電車のレールノイズには変にせわしいところもなく、むしろゆったりしている。街外れの道後温泉まで足を伸ばせば古いながらも落ち着きのある道後温泉本館の建物に感動を覚える。この道後温泉本館は、数年前に聞いたところでは周辺開発の波に現れて風情が失われつつあったという話なのだが、いざ実物を目の当たりにすると、予想はいい意味で裏切られた。たぶん、比較的最近になって近隣の再整備が行われたのだろう。松山の街は、古き良きものを現在の町並みにうまく調和させている。名古屋もああいう感じだったら良かったのだが。

 いつか機会があったら、もう一度松山に行きたいと思う。位置的には国内交通の大動脈から外れているのと、近隣に松山以外の名所が見つけにくいのと、不利な点はあるのだがいつの日かまた出かけることもあるだろう。

 一つだけ違和感があったのは「坊っちゃん」の扱いだ。あの作品中で漱石は、坊っちゃんの述懐という形であるにせよ、松山をぼろくそにけなしているような気がするのだが、それでも松山は「坊っちゃん」の宣伝をする。たとえ「坊っちゃん」におけるマドンナの出番がそれほど多くなくとも、またマドンナの立ち位置が坊っちゃんやうらなり君よりも赤シャツ寄りであっても、それでも清ではなくマドンナを「坊っちゃん」のヒロインとして観光産業に利用しようとする。まあ坊っちゃんびいきでも、お婆さんでは集客効果は期待できないのかもしれないが、そこには松山のしたたかさを感じる。

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