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zoom RSS 山登ってみよう【縦走東海自然歩道・岩屋堂〜リバース猿投山〜猿投神社】

<<   作成日時 : 2017/05/23 21:23   >>

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 東海自然歩道のラスボスが丹沢であることについては、論を俟たない。が、ラスボスに挑むよりも前に、そろそろFF3で言う魔王ザンデくらいの強敵と戦わなければならない。それが、静岡県は犬居〜家山の区間である。過去何度かあったパターンだが、公共交通機関網が貧弱なエリアなので、いやでも長距離を歩かなければならない。同じようなことは過去に何度も言ってきたし、それぞれ「強道」と書いて「とも」と読むような手ごわい道だったが、今回はアップダウンありの30q超なのでかなり厳しい戦いとなる。その一方、新たに買った靴はまだ足になじんでおらず、いろんな意味での足慣らしを意図し、猿投山に行ってみることにした。

 アクセスの容易さで選んだ猿投山だけれど、実はここも東海自然歩道の途上に位置する山である。東海自然歩道の全線踏破をもくろむよりも早くに上った山で、東に位置する豊田市猿投神社から西の瀬戸市雲興寺側に歩いているので、これを機にリバース猿投山に挑むのもよいではないか。そんなことを考え、コースの下調べをしていると、以前は迂回路を歩かされていた岩屋堂から雲興寺までの区間が開通しているのだという。ならば、岩屋堂から猿投神社まで歩けば、恵那山コースを除いて愛知県内がきれいに一本の線でつながることになる。これはもう、岩屋堂をスタートにして猿投山に登るしかなくなった。全線で13.8q、コースタイムで6時間50分ほどのショートコースである。まあ、実際には4時間ほどもあれば決着がつくだろう。

画像 なんだか不思議な感じがするところだが、大曽根から名鉄瀬戸線に乗って、終点である尾張瀬戸駅へ。そこから岩屋堂公園の最寄りバス停である品野本町停までは10分ほど。なんだか久々に近場の山に行く感じがするが、もともとこういうお手軽さがあればこその東海自然歩道歩行だったのだ。一周回って新鮮な感じがするが、今では場合によっては前泊も考えなければならないステージに達しつつある。西については早朝出発の夕方帰りで対応しきれそうなところをわざわざ京都泊まりにしているのがここ最近だけれど、東はこれからどうなっていくのだろう。少し不安を覚える。

画像 バスを降りてから岩屋堂公園までは少しある。20分〜30分ほど歩くことになったので、東海自然歩道へのエントリーは10時半少し前のことになった。ここから、南に位置する丘陵地を越える。比高差で100mほど程度高いだけの、山とも丘ともつかない高まりなので、大して難事業というほどではないのだが、以前はこの丘越えの道は「私有地だから」という理由で迂回路設定されていた。東海自然歩道のみならず、山道が私有地の中を通っていることなど珍しくもなんともないので、逆に私有地であることを前面に押し出して通行を制限しているのには何とも言えない恐ろしさのようなものを感じたのだけれど、歩いてみれば普通の道である。荒廃しているというわけでもないので、復旧のために通れなくされていたのではないことには得心が行くのだが、そうするとやはり地権者との間で何か問題があったのだろうか。

画像 胸がざわつくような想像は払拭しきれないが、雰囲気のいい道なのは間違いない。この優等生的なコース設定が愛知県コース最大の持ち味と言える。とってつけたような里山を通す某県コースと違い、都市部に近いながらもちゃんと自然の気配が濃密な道。この雲興寺までの区間は、想像より厚みがあり、かつ多少なりともアップダウンがある。狭間に位置するキャンプ場付近でちょっとミスコースをした影響もあったが、雲興寺の裏手に出るまでには1時間ほどを要した。11:39到着。そしてこの先、猿投山への道に入る。標高は629mだが、登り約5q、下りも約5qの比較的長丁場の道である。5q進む間に400m登る道のりなので、基本的にはさほどスパルタンな登りはないのだけれど、瀬戸市側の道はアップダウンがあり、登るにしろ下るにしろ登り返しが生じる。累積標高は600mといったところになるだろうか。雲興寺門前の休憩所には自販機もあるので、ここでまずは一服。かなり気温が上がっている。

画像 猿投山への登りに取り掛かる。名古屋市郊外のハイキングコースとして、屈指の人気を誇ると言って良いだろう猿投山には、難易度の低いものから高いものまで、多くの山道が縦横に走っている。その中にあっても東海自然歩道は王道的なコースで、整備状態はすこぶる良いのだけれど、その高い整備水準と良好な自然環境が両立している。明るい樹林にはせせらぎもある。まあ名コースとしてよいのだろう。老若男女を問わず、多くのハイカーを受け入れる要因はこの辺りにある。もっとも、さほど体力を要求される山ではないためか、青年層は比較的数が少ない。いてもせいぜいがトレランをたしなむ人たちだ。

画像 明るい森の中を伸びる東海自然歩道だけれど、唯一最大の弱点をあげるとすれば展望にはあまり恵まれないという点だろうか。地付きの任意団体か何かが、コースの要所の樹林が途絶える箇所に、白山に向かっての眺望だとか、中央アルプス方面への眺望だとか、素描の絵とともに紹介している個所もあるにはあるが、冬のよほど空気の澄んだ日でなければなかなかきれいに遠くの山並みが見えるとは行くまい。特に白山などは一筋縄では行かないのだろう。展望として比較的期待しやすいのは、せいぜい瀬戸市中心の街並みといったところまでだろうか。同じ濃尾平野でも、名古屋の方となるとほとんど見えない。また、樹林が切り開かれているのは瀬戸市方向に向かってが専らなので、豊田の街中を見渡すこともできない。

画像 12:48、赤猿峠(通称)を通過。そこから山頂まで最後のひと頑張りをこなし、13:19に山頂到着。予想はしていたが、人が異常に多く、眺望を楽しみながら休憩という雰囲気ではない。真夏日とされる今日、湿度こそさほどでもないが、温気が体にこもる感じがあり、高度以上に苦戦を強いられる感じがあったのだけれど、山頂はそそくさと通過。

画像 疲労感はさほどでもないものの、大方予想していた通り、まだ靴がなじんでおらず、先日の紫香楽宮跡行の時に傷めていた箇所が、再びズキズキ痛み出す。まあ、歩けないほどではないので今日は逃げ切れるだろう。もう一つ気になるのは、足の甲が痛み出したこと。内側に響くような鈍痛から、まさか疲労骨折とかそういったものではないかと不安になってくるが、骨折にしては深刻な痛みではない。足首あたりの痛みをかばおうとして不自然な歩き方をしていたせいで筋を痛めたのだろうか。それでも足は止めない。ここも下手を打った部分と後悔し始めていたのだけれど、帰りのバスは14時台のそれを逃すと次は16時過ぎまで待たなければならないので、あんまりのんびりともしていられない。痛みを押して歩くという悲壮感はないけれど、本来ならのんびり歩きたい猿投山のゆったりした森林を巻き巻きで歩かなければならないことだけが悲しい。朝、もう少し早く家を出てさえいれば…。

画像 山頂から1時間ほど歩いて山麓の舗装道路へ。トロミル水車を見ながら少し歩くと、猿投神社だ。前回猿投山に登った時もさほどゆっくりとお参りしたわけではない猿投神社だが、今回は一層時間が限られている。急いでバス停に向かうと、通過予定時刻の10分前だった、余裕があると言えるのかないと言うべきなのか、微妙な残り時間ではあったけれど、すぐ近くに見つけた自販機で冷たいミルクティを買い、今日の山行を総括した。約4時間の短い道のりではあったけれど、気温の高さもあって、なかなか楽ではないところもあったなあと思う。

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