ディープ・ダンジョン〜夕庵〜

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zoom RSS エターナルスランバー・その4

<<   作成日時 : 2017/05/10 21:28   >>

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 最後の日は、いよいよこれという予定も決まっていなかった。強いて言うなら、新穂高ロープウェイに行ってみようかとは思っていたけれど、その後の方針が何もない。野麦峠にある野麦峠の館に行くこと、伊那まで頑張って満蒙開拓平和記念館に行くこと、いやいやそこまでせずとも高山周辺で観光すること、いろいろ考えられた。朝から露天風呂につかりながら考えた結果、全編を貫く懐古旅の方向性に鑑みて、新穂高に行った後は国道156号を南下する方針を取ることにした。

画像 新穂高を目指すにあたって、一つ気になることがあった。この夏挑みたいと覆っている槍ヶ岳の飛騨沢ルート登山口は、ロープウェイの新穂高温泉駅のすぐ近くにあるはずなので、その様子を見ておきたかった。とは言うものの、前々からの関心事でありながらいつもそれらしき道を見つけることができないでいた。たぶん、本当に登るつもりで山側に進まないと見つからないくらいにはわかりにくい場所なのだろう。だから、今回も駅周辺から遠望しただけでは見つけることができなかった。まあ、なんだかんだ言っても登山口である。今から必死こいて探すほどのものでもないだろう。

画像 その後、鍋平高原に上がる。いつものパターンだと新穂高温泉駅から乗り継ぎをはさみ二段階で西穂高口駅にたどり着くのが常だ。よく使う路線バスだと、温泉駅にしか行かないのだから仕方ないのだけれど、今回に関してはそうした事情に縛られることがなかったので、しらかば平駅をスタート地点にすることにした。ゴールデンウィーク中だと、乗り場に近づくまでに大渋滞に巻き込まれ、搬器に乗り込むまでに1時間は待つというのが普通らしいが、何せ時間が午前8時前である。少なくとも余分の待ち時間はなしで、穂高の稜線の端まで上がることができた。ただし、ロープウェイの中は、満員御礼状態だったのだけれど。

画像 天気が良い。おまけに朝一番で空気が澄んでいることもあって、まずまず眺めが良い。もっとも、これまでここにやってきた中で天候に恵まれなかったのは、西穂独標を目指そうとした初回のみだったような気もするのだけれど、同じタイミングで山の上に上がった人たちは、天気の良さに歓喜の声をあげている。どうも今年は雪が少なかったのだろうか。それとも気温の上がる日が続いたからか。冬〜春にかけての西穂高口駅の番人・にしほくんは溶けかけてしまっていたし、駅周辺の雪も心なしか薄い気がする。一方それでも、ここから見る山々は、どこもまだ雪に覆われている。そんな中で槍だけは、その急峻さもあってかほとんど雪をかぶっていない。だからかどうか、カメラを通して見る限り、どうも山頂には人が立っているように見える。

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 決して安くは上がらない新穂高ロープではあるけれど、基本的には景色を眺める以外にやることがない。ほどほどのところで鍋平高原まで下る。ここで、懸案だったアルプスのパン屋さんでクロワッサンを買う。このロープウェイを使うときはいつも、うまそげな匂いでチャームしてくるので気にはなっていたのだ。すごく凝ったクロワッサンというわけではないけれど、匂いに似ておいしいパンではあった。

 ただ、幸先が良かったのはここまでだった。朝食となるパンを食べて腹が満ち足りた後は、国道158号沿いに高山市域を横断。夏場なら360号で天生峠を越えて白川郷に向かうルートを通るところだが、この時期はこの国道が冬季閉鎖期間にあたるため、東海北陸道を使わざるを得ない。もちろん、158号沿いに荘川に抜けるコースは考えられたのだが、御母衣ダムを見ながら、何なら白川郷も見物していきたいなどと考えたのが運の尽きだった。途中まではよかったけれど、白川郷ICのちょっと手前から渋滞が始まった。渋滞はICから始まっており、もっと言えば白川郷付近から数珠つなぎになった車列が、高速まで続いていると見るべき状態だった。たぶん、駐車場に入れない車が列をなしているのだ。

 今回、具合が悪そうなら無理して白川郷に寄るつもりはなかったけれど、この近辺は平地があまりない関係もあって道路の線形が良くなく、唯一の幹線道路国道156号が詰まってしまうと、どこにも逃げ場がない。普通自動車が車列を作る中、横合いを走り抜けていく自動二輪たちを見て釈然としないものを感じつつ、遅々として進まない車の列に付き合う。少なくとも、高速を出るまでの渋滞は、料金所の処理能力以上に車が集中したことで渋滞が発生している側面があるのだから、そこに並んでいる車はいわば順番待ちの行列と言って良い。その横を走り抜けていく行為は、例えばコンビニのレジ待ち行列か何かで、列に並ばず途中から割り込む行為と大して変わらない気がするのだが。走行車線の渋滞とはわけが違うのではないか。

 結局、渋滞脱出には2時間を要した。御母衣湖岸の道に入ったころには14時が近くなっていた。ひるがの高原とかその他諸々、帰りがけに立ち寄ってもよいかなと考えていたいくつかの観光地は、もはや寄っていくのが厳しい状況となっていた。やむを得ず、国道をひたすら南下。ただ考えてみれば、私と156号の関係とは本来こういうものだったではないか。天の配剤と言うのか、そのことを思い出させる多恵目に仕組まれためぐりあわせと言う気がしないでもなかった。

 いつもはすいすい流れる156号にも、渋滞と言うほどではないが車が多い。ほとんど時間はなかったが、途中のひるがの高原も結構な人出だったし白鳥あたりからは、道それ自体がいつもにない活況を見せ始めていた。ああ、ゴールデンウィ―クなのだなと思う。ただ、私のゴールデンウィーク旅は実質終わりを迎えようとしていた。

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