紅葉を見る会(後編)

 紅葉を見る会と銘打って京都周辺を歩いている今回の旅だけれど、せっかくの紅葉が言うほど紅くないのは何となくよろしくない。2日目どこに行くかはについては、現地入りするまでまるっきりノープランだったのだが、ここに来て少し思案する。当初は考えもなしに嵯峨・嵐山方面に行こうかと思っていたが、もう少し情報を集めてみようではないか。それでなくてもこ…
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紅葉を見る会(前編)

 桜を見る会を巡り、国会が大変喧しいことになっているようだ。何のひねりもない名前だけれど、意外と素朴な風雅さがあって良いものだと思う。時期が時期ならそのまま花見にでも出かけたくなるような、そんな響きがある。もちろん今は桜の時期ではないが、四季の移ろいを愛でる気持ちを忘れないため、紅葉を見る会に出かけることにした。ちなみに桜を見る会は参加…
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贖罪(という設定)の旅に出かけよう

 春ごろには一応の終わりを見た知多四国だが、まだ結願寺に行っていない。行っていないが、そろそろ次を考えるタイミングなのかなという気になっている。まだ東海自然歩道も完結を見ていないのだけれど、次を考えている。自然歩道も、駅や高山が間に入ってきた関係で、初夏の頃に竜爪山を目指そうと一念発起してそれが実現の運びとなっていないのには忸怩たる思い…
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秋の高山

 福地山に登った後、夜のとばりが下りた高山の町を歩いた。主に食事できる場所を探したのだが、敷居の低そうな店は多くの外国人観光客で満席となっており、何となく空いてそうな気配のある店は、通りから中の様子を伺うことのできない敷居の高そうなところばかり。結局、低きに流れてコンビニで食べ物を買ってから、飛騨国分寺の傍らにあったホテルにチェックイン…
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中部国際空港第2ターミナルにて

これまでのあらすじ  首里城焼亡の報に接した「私」は、気が付くと沖縄行の航空券を予約していた。  だいぶ間が空いたが、焼け落ちる首里城のビジュアルは、なかなかに衝撃的なものがあった。事件の直後は、首里城が失われたことに落胆する地元沖縄の人の声が良く聞かれたけれど、わが身に置き換えて名古屋基準で考えると、名古屋城が火事で燃え尽きる…
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山登ってみよう【福地山】

 福地山は、奥飛騨にある標高1672mの山である。奥飛騨の山というと、何をおいても飛騨山脈こと北アルプスということになりそうだが、この山が北アルプスに含まれると説明されているのを見たことはない。北アルプスの主稜である槍穂高連峰とは、その名も高き奥飛騨温泉郷の広がる谷筋で隔てられている一方、北アルプスの南端とされる乗鞍岳の広大な支尾根上の…
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山登ってみよう【八ヶ岳(赤岳~横岳~硫黄岳周回)・後編】

 先を目指すにあたり、まずは眼下に見える赤岳天望荘に下る必要アリである。少しの間赤岳山頂にとどまった後、再び先を目指すことにしたが、ここで私はこの先の道のりに一抹の不安を覚えることになった。人気の山域なので当然のことなのだが、すでに渋滞が発生しつつあった。これまで、人気の高い山に登るときは、人の集まりそうなタイミングを外すようにしていた…
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山登ってみよう【八ヶ岳(赤岳~横岳~硫黄岳周回)・中編】

 現代の都会の夜では実感しがたいが、満月の光は「昼をも欺く明るさ」と形容される。未明に目が覚めて、まず思い出したのは、この言葉だった。居室の窓の向こうの山の上には、ほぼ満月と思われる丸い大きな月が出ていて、さめざめと輝くその光が部屋の中を明るく照らしていた。時計を見ると、4時半少し前。間違いなくアラームをセットできるなら、二度寝したいタ…
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山登ってみよう【八ヶ岳(赤岳~横岳~硫黄岳周回)・前編】

 八ヶ岳という名は、長野県から山梨県北部にかけて連なる一群の山塊のことを意味する。この間の穂高の時と同様よくある話で、単独のピークを指すものではなく、北の蓼科山から南の編笠山までの領域を指すのである。エリアの中ほどにある夏草峠により、北八ヶ岳と南八ヶ岳に大別されるが、北八ヶ岳の蓼科山と北横岳には、私も登ったことがある。比較的人里に近いエ…
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アイアンカムイ・その5

 翌朝。つけっぱなしになっていたテレビからは、桝太一アナの声が流れていた。耳慣れたいつもの番組。始まったのは、アイドルグループがオリンピック競技に挑戦する趣向のコーナー。飛び起きる。このコーナーが始まるということは、7時が目前であることを意味する。寝過ごした。今日乗る予定の列車は、東室蘭駅7:18発の特急。慌てて身支度を済ませ、駅に向か…
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アイアンカムイ・その4

 駅の旅の朝は早い。朝が早いだけならともかく、夜が遅いのもつらい。昨日は結局、23時近くに場末感のあるカプセルホテルにチェックインした後、ラーメン横丁にある弟子屈で辛味噌ラーメンを食った。風邪でのどがやられていたので、辛味噌は鬼門となった。そこから風呂に入ったりしたので、眠りに着いたのは結局日付が変わるような頃合いのことだった。不幸中の…
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アイアンカムイ・その3

 朝方の光の中にまどろむ釧路駅は、思っていたよりは大きな駅だった。道東地域の要となる駅なので、それは当然なのかもしれないが、意外なことにまだ入口が解錠されていないらしく、駅前には十数人ほどの駅の戦士たちが集結しつつあった。なんだかかつて博多駅でも似たような光景を見た記憶があるが、釧路駅前にいる者は、どこからどう見ても完全無欠の駅戦士たち…
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アイアンカムイ・その2

 JR北海道は、平成28年11月18日付で、「当社単独では維持することが困難な線区」として、13の線区を公開している。少々長くなるが列挙していくと、札沼線(北海道医療大学~新十津川)、根室線(富良野~新得)、留萌線(深川~留萌)、宗谷線(名寄~稚内)、根室線(釧路~根室)、根室線(滝川~富良野)、室蘭線(沼ノ端~岩見沢)、釧網線(東釧路…
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アイアンカムイ・その1

 一般に、駅メモで全国制覇を目指すにあたり、最大の障壁となるのは北海道だと言われる。個人的には異論があって、乗り継ぎの悪さで言えば中国山地の方がより質が悪いと思っているのだけれど、とは言え北海道も、一筋縄で行く相手ではない。そんなわけで、中国攻略の前哨戦として、北海道と決着を着けに行くことにした。難敵はいくつかある。2016年の台風で致…
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【大都会】名古屋の駅地下で幻のアウトドアショップを見た

前回までのあらすじ ザイテングラートでずりずりしたらお尻が破れた。  自らの行いに恐怖しているところなのだけれど、9月3連休の八ヶ岳で小屋の予約をしてしまった。首都圏からも近く、それでなくても人気が高いと言われる八ヶ岳のしかも、赤岳鉱泉である。きれいと言われる小屋ながら、野戦病院のような状況に放り込まれることは今度こそ避けられそ…
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山登ってみよう【奥穂高岳・後編】

 朝が来た。どうせ雨がしとしと降り続くような天気だろうと高をくくっていたのに、窓の外を見てみるとどうも様子が違う。既に行動を開始し始めようとしている一部の登山者が、小屋前のテラスにたむろしているのだが、雨が降っているような様子はない。ガスは濃く、視界は不良と言ったところだが、いったいどうするべきか。戦わずして撤退することになるだろう見通…
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山登ってみよう【奥穂高岳・中編】

 涸沢ヒュッテは、冬季には完全閉鎖されるのだそうである。場所柄雪崩に見舞われることがしばしばで、いろいろ大変そうだ。デアゴスティーニが発売している「日本の名峰DVD付きマガジン」のごく早い巻では奥穂高が取り上げられており、内容は元スキー選手が残雪の奥穂高でスキーを滑るという逆張りを狙い過ぎた頓珍漢な内容だったのだが、とにかくその中で毎年…
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山登ってみよう【奥穂高岳・前編】

 奥穂高岳は、穂高連峰の盟主ともいわれる山で、その標高は3190mに達し、日本で第三位の高峰ということになる。一位は言わずもがな富士山で、二位はかつて登頂を断念した北岳。それに続く標高を誇る。ちなみに、奥穂高に次ぐ高さの山は、3180mの槍ヶ岳で、日本第五位。実は南アルプスの間ノ岳が奥穂高と同率の第三位タイなのである。余談ついでに北岳の…
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山登ってみよう【奥穂高岳・序】

 穂高岳を飾る二つ名は枚挙にいとまがないが、多くの伝えようとするところはおおよそ似通っている。例えば「岩の殿堂」というような通称が典型的にそうなのだが、穂高の名を冠する巨大な山群は、いずれも荒々しい岩肌をその身にまとっており、どこを切り取っても穏やかさとは程遠い険阻さを見せつけている。その一点をもってしても国内で他に並び立つものがなく、…
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山登ってみよう【笠ヶ岳・後編】

 小屋泊まりも数度目になると、いろいろな知見が蓄積されてくる。冷池山荘の太っちょや槍ヶ岳山荘の頭痛などの失敗を乗り越え、今回は部屋の中の誰よりも早く、19時過ぎには眠りについたのだけれど、空気薄めの高地の山小屋では、くたくたに疲れた状態でもぐっすり眠るというわけにはいかないらしい。浅い眠りの中、夜半に何度か目を覚ました。最初の時、窓の外…
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