【大都会】名古屋の酷暑と海を渡ったキラー扇風機伝説

 今日の名古屋は暑かった。NHKの言うことにゃ、35度を超える猛暑日だったのだそうだ。この街は、冬寒く、夏暑い。さすが日本で最も暑い都市として埼玉県は熊谷市と双璧をなし、日本のバスラとごく一部で(と言うかもっぱら私だけによって)呼ばれるだけの事はある。ちなみに名古屋周辺に限ってみても、実際には名古屋より多治見の方が暑い。

 昼間暑いのもやりきれないが、いわゆる熱帯夜もたまったものではない。エアコンをつけてみたり、扇風機を回してみたりしながら暑さをしのぐのだけれど、夏場の扇風機に関しては私が小学生の頃から妙な噂があった。もうかれこれ20年も前から言われている話である。曰く「一晩中扇風機の風に当っていると死ぬ」。一応、科学的(である風を装った)理由があったような気がするのだが、そちらの方はとんと覚えていない。確か、体温が奪われるとか、水分が失われて衰弱死するというような理由付けだったはずだが、これは実際には理由付けというよりはこじつけに近い代物で、本邦に扇風機の風に吹かれたがために死に至ったのが明らかな人はいない。少なくとも、それで大きな騒ぎになったことはない。

 ところが、どうやら韓国にもまったく同じ話が存在しているらしい。「中央日報」の記事によると殺人扇風機の話は、「国際的に有名になり、恥さらしとなっているもの」だと一刀両断している。

国際的に有名になり、恥さらしとなっているものもある。 オンライン百科事典ウィキペディアは「扇風機死亡」(Fan Death)を「大韓民国の大衆的迷信」(South Korean Urban Legend)と規定している。 内容はこうだ。

「韓国政府とマスコミは扇風機死亡を事実と信じている。 しかし扇風機の風のために死んだという人は他の国には全くいない。 死亡原因に挙げられるのは低体温症や空気の流れによる呼吸妨害などだ。 しかし扇風機の風で真夏の室内で体温が28度以下に落ちることはない。 空気の流れで窒息するのならオートバイに乗っている人はなぜ死なないのか。 死亡の原因は心臓・脳血管疾患、急性アルコール中毒であるが、偶然、扇風機が回っていたにすぎない」。それだけではない。 韓国に数年間暮らしたある外国人は別のサイト(www.fandeath.net)を開設し、「理解できない迷信」と批判した。 (中央日報)

 wiki韓国版(?)の記述が本当なら、同種の噂は万国共通のものではなく、たまたま日本と韓国で共通して見られると考えるのが自然だと思われるのだが、もしかすると日本から持ち込まれた噂なのだろうか。海で隔てられているとは言え、一応は隣国なのだし。ともあれ、「韓国政府とマスコミは扇風機死亡を事実と信じている」というのが事実だとしたら、韓国国民の悩みも深かろう。まあ一国ぐるみで信じているのなら、それはそれで不都合が少ないのかもしれない。

 ところで、扇風機の話より興味を惹かれるのが記事の冒頭にあるアメリカイリノイ州の都市伝説「ギャングの新しい申告式に関する報告」なのだが、こっちは近いうちに「うわごとのとなり」に採録させてもらおうかと思う。アメリカの怖い話は、子供騙しの幽霊談よりは犯罪の脅威に関する話が多いように思われる。宗教観の違いもあるのだろうが、やはり治安がさほど良くないのだなというのが実感される。

【噴水台】都市の伝説(中央日報)

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