【大都会】名古屋の都市伝説イベント等を冷え冷えと語る

 名前を聞いても内容にピンと来ないのだけれど、9月の頭頃までオアシス21で「最恐!都市伝説ホラーハウスあきらII」と言うのをやっているのだそうだ。「都市伝説」とは銘打っているものの、実際に主題としているのは、個人的に昔からちょっと距離を置いている、いわゆる心霊スポットが主である。ざっくりイベントの性格を説明すると、東海地方の心霊スポットを模したお化け屋敷ということのようだ。あきら君というのは、都市伝説に深入りしすぎて行方不明になった大学生のことらしい。

 チョイスされているスポットの中には、愛知県では有名な某トンネルをイメージしていると思われるものもある。最近たまたま、オカルト好きでこの夏もその某トンネルに行って来たという人に出会った。せっかく興行主がそのモチーフをぼかそうとしているらしいので、どこのトンネルかは皆まで言わないが、心霊スポットとして変に有名になったため、近隣住民が深夜の来訪者に迷惑していると報じられ、そうした問題も含めて有名になった、あのトンネルである。良く知られているのは文化財としての価値もある旧トンネルなのだけれど、聞くところによれば最近は旧旧トンネルと言うのが話題をさらっているらしい。嘘か真か、と言うより99%出鱈目だろうが、その筋の方たちが始末してしまった人をトンネル付近に埋めたりするため、旧トンネルとは別の意味でやばいのだそうだ。

 旧旧トンネルの存在は数年前からうわさされていたが、当時はまだディティールが出来上がっていなかったように思う。ある程度の時間経過があって、「何がアブナイか」と言ったところまで、話が作りこまれていったのだろう。そう言えば、くだんのトンネルの話をしてくれた人は、犬鳴村のことも話していた。例の「日本国憲法云々」という内容については触れていなかったが、犬鳴村と言う地名の由来に関する話だ。曰く「その昔、村人たちが何らかの理由で村を第三者に明け渡さざるを得なくなったのだけれど、人がいなくなった後も何故か犬たちがだけが居座り続け、最後には生き埋めにしてカタをつけたのだが、その時にいつまでも犬の鳴き声が止まなかったから」犬鳴村なのだそうだ。何となく犬神の話を髣髴とさせる内容だが、どうもコンビニ売りの安い怪談本にそのような事が書いてあったらしい。あの種の本は、ネットで拾ってきた本を切り貼りしただけでお手軽に作っている事も珍しくなく、ある意味では一部に存在するうわさを忠実に切り取っていると言えなくもないのかもしれない。

 しかし、旧旧トンネルの話にしても犬鳴村の話にしても、数年前にはまともに形も存在していなかったような話がいつしかまことしやかに語られるようになっても、そこに何ほどの真理が含まれているのかと、一笑に付したくはなる。「火のないところに煙は立たぬ」とは言うものの、煙などと言うものは、実際のところ火がなくたって、立つ所には立つものなのであろう。

 ちなみに、あきら君には機会があったら会いに行ってみたいところだが、三十がらみの男が一人でああいう施設に出入りすると言うのは、さながら現代の怪談であろう。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック