魔界城址 Sa・Ga

 と言うことで、九州旅行ならばどこに行くかを考えて見た。九州へはもう何度も行きましたので、基本の行動パターンは確立されつつある。昨春と同じく不知火号に乗り熊本まで行く前提で、宇土城、熊本城、田原坂、長崎の町、岸岳城、唐津城、柳川城、秋月城、古処山城、立花山城と言ったところは抑えておきたい。まだ机上計算の段階だが、初日に熊本の各所+柳川城を取って長崎市に入り、翌日午前中の早い時間で市内観光をして、佐賀の岸岳・唐津を取りがてら福岡入り。三日目に秋月・古処山・立花山を取って、新幹線で帰還。食に関しては、長崎では小さな店ながら前回当たりを引いた飛龍園のちゃんぽんを食み、福岡でキャナルシティのラーメンを食うと言うところまで固まっている。福岡のラーメンに関しては、名代ラーメンと言う手もある。格別うまいわけでもないが、これを食べていると条件反射的に福岡に来ていると言う旅情を誘われる定番ラーメンである。

 さて、この中の田原坂と岸岳城は、九州エリアでは屈指の心霊スポットなのだそうだ。そういう趣向の旅行でもないのだが、1泊3日の旅程のうちにスポットを2箇所も取り込んでしまった。古戦場関係は、どうしても血なまぐさい逸話が多く、軽薄な好奇心の対象にされてしまいがちなのは常々残念に思うところだ。が、田原坂がらみでちょっと面白い話を見かけた。都市伝説というか、実話怪談の一種である。とあるそっち系のサイトで見つけたもので、先方の活動に味噌をつける形になっても良くないので、リンクはしないでおく。興味があったら適当に検索していただきたい。

 福岡熊本あたりでは、夜の田原坂へ肝試しに行く人も少なくないらしく、そうした中の一組のカップルが見舞われたという話である。当地にやって来たまでは良かったが、結局彼女の方はどうしても車外に出られなかったので、彼氏だけが車を降りて行った。ところが、いつまで経っても戻って来る気配が無い。やがて、警察官が姿を現し、彼女の方は促されるままに車を降りることになった。不思議なことに、「振り返らないように」との指示も受けたのだが、途中で後ろを振り返った彼女の目の中に飛び込んできたのは、バラバラにされて木の上に引っかかっていた彼氏の遺体だった。

 よくあるように、とある交番で極秘扱いにされていたと言う逸話だ。それはさておいて、「ボーイフレンドの死」の翻案なのだろう。どちらかと言うと、デグレードしているような気もする。本場アメリカでは、彼氏を殺すのは犯罪者や異常者の類なのだが、日本の場合だと、それよりは霊とか何とかの仕業と言うことにした方が、据わりが良くなることもあるのだろうか。以前にも考えた命題なのだけれど、やはりちょっと興味を引かれるところではある。

 なお岸岳城に関しては、城そのものと言うより「岸岳末孫(きしたけばっそん)」と呼ばれる土俗的な祟り信仰が怪異談の核心となっているようだ。検索してみると俗で胡散臭い情報も多くヒットしてくるが、このページなどは冷静に現象を観察している。興味深いのは、昭和30年代に新たな祟り談が生まれたとするくだりなのだが、最近ではむしろ、ネットを媒介にして、より過激で誇張され、かつオリジナルからは方向性のずれた祟り談が発生していそうだ。どうも末孫そのものは特定の祟り神のはずなのだが、ネットでは地名としている情報も散見され、そういったものが検索結果上位にも表示される。

 ちなみに、九州旅行以外の可能性を模索するのであれば、北関東、山陰、高知、高野山と言う線もある。長らく読み続けている「真田太平記」が、ちょうと佳境の大坂役に差し掛かっていることもあり、大阪城の展示をじっくり見てくるのもいいかもしれないと思い始めている。ただ、高知に関しては、1月に四国(徳島・香川)へ行ったばかりと言うこともあり、ちょっと優先順位は低い。

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