佳人の運命

 日本テレビ系列で平日朝から絶賛放送中の「ZIP!」は、朝から美女が何気に一杯出てくる豪勢な番組である。以前は佐々木もよこさんとか宮崎瑠依さんとかに入れあげていたのだが、最近はチューモークの子・高山璃奈さんに注目していたりする。今朝はさらに、名前の漢字が難しい曽田茉莉絵さんが良くがんばっていたので、「要潤 皇潤」を検索するような感覚で、その名を検索してみた。そうしたところ驚いたことに、先日の放送で「ロンパリ」と口走ったのが原因で、彼女が番組を降板させられたという話が出てきた。

 若いのに古風な言葉を知っているなあと思っていたら、案の定、枡アナが謝ることになったので、発端となったとされる一件については印象に残っていた。放送禁止用語の類は、実のところメディア側の自主規制に過ぎず、法律上の規制などではない。否定的なイメージのついてしまった言葉を、「臭い物にフタ」式に隠蔽しているだけなので、事情を知らない若い人がうっかり口走ることはあり得るだろう。普通に考えればその程度の失言が番組降板につながるほどのことになるはずもない。

 どうも曽田さんの話については、どこかの誰かがツイッターでそんなことを言ったのがあっという間に広まったものらしいが、結構無批判に拡散する人が多いのに驚かされた。私は、このブログですらこれという存在意義もないのに、まして短文しか発することのできない自分のつぶやきなどに何らかの価値があるとも思えず、ツイッターには全くのノータッチなのだけれど、「拡散希望」とか付けておけば、わりと簡単に情報がリツイートされていくものらしく、利用者の少なからずがそういう文化の中に暮らしているようである。ジェネレーションギャップだが、経験則的に言って自己増殖を図る情報というのはろくな物ではないイメージがある。不幸の手紙に始まり、当り屋FAX、チェーンメールなどが正しくそれだ。また、半プロ程度のニュース系ブロガーも、情報の真実味をそっちのけで盛んにこの話題を取り上げたようだ。

 ただ、「ZIP!」女性出演者の多くは、ひな壇芸人よろしく一所に固まる形で席を与えられており、自分の担当コーナーを除けば、番組中に突出してコメントする機会もほとんどない。まさに「一山いくら」の悲哀のようなものが良く出ていることから、今回の流言飛語を広めた人もかなり多かったのではないかと思われる。さらに言えばこの曽田さんが、震災の時に不謹慎なツイートをしたとかで、一部で大炎上する騒ぎになったことがあるようで、その時のネガティブなイメージも、流言に乗っかった人の一部のガードが下がる一因になっていたようには思う。

 ツールは変わっても、流言が広まる基本構造にはさほど変化がないのかもしれないと思う一方、曽田さんの今後一層の活躍が望まれる、ある朝の出来事だった。

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