ディープ・ダンジョン〜夕庵〜

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zoom RSS 三十路の人の魂の戦い

<<   作成日時 : 2013/08/02 20:37   >>

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 古いゲームだが、ペルソナ4をクリアした。よくできたゲームだったと思う。思えば第1作女神異聞録のプレイが大学生の時。さらにその源流をたどるならば、高校生の時の「真・女神転生if…」がすべての始まりだったと思うが、基本的には人が淡々と死んでいき、世界が簡単に滅亡するメガテンのシビアな世界観を引きずっていた「if」から始まったジュブナイル路線が、こういった形で結実したのはとても感慨深い。感慨深いといえば、シリーズタイトルとなった「女神転生」は、第1作の原作小説のヒロイン、弓子がイザナミの転生にちなむもので、同作の主人公中島君がイザナギの転生(のはず)だったのも、何かの巡り会わせか。

 まあ4年前のゲームである。最近ではプラットフォームを変えてアッパーバージョンが発売されてもいるので内容について一から十まで詳しく説明することもしないが、一応RPGには分類される本作も、高校生活をベースにしている。既にプレイした中では「if」「女神異聞録」「罪」とも主人公が高校生だったが、これらが日常生活の中で発生した事件を短期集中的に解決する展開だった点で共通しているのに対し、「P4」は本当に1年(ただしPS2版の場合、12月から3月下旬までの時間経過は一瞬である)をかけて事件と付き合う。昔懐かし「ときメモ」的な基盤の中にRPGを搭載してきているので、プレイ感は独特だった。ダンジョン探索やボスの撃破といった典型的RPG要素は薄味である。ダンジョン数自体も少ない(ただし入るたびに構造が変わるは自動生成型のダンジョンである)。

 ゲームデザインの範疇ではシビアさがあり、ノクターンのプレスターンバトルの流れを受け継いだ戦闘システムを採用している関係で、敵の弱点を突くことで戦闘が有利になる(逆に弱点を突かれると不利になる)という、魔法優位の戦闘バランスなのに、SPの回復が容易ではない。特に序盤戦は顕著で、ダンジョンは何日かに分けて攻略する必要も出てくる。そうなると、日常イベントに割ける時間も少なくなってくるのだけれど、やりこみ要素はどちらかというとこの日常部分に多く、日常生活をうまく立ち回ることでダンジョン探索が有利に運ぶことにもなるため、いかに効率の良いスケジュールを組むかが、一つの肝にもなってくる。

 もう一つ大きなやりこみ要素と言えばペルソナの育成だろう。メガテンのメインシリーズでは毎度おなじみ合体システムを採用しており、素材ペルソナのスキルの継承なんかもノクターン以来のランダム継承を採用している。どうやら細かなルールもほぼ同じらしい。つまり、完全理詰めでペルソナ(悪魔)の設計ができた旧シリーズとは違い、それなりのリアルラックと忍耐が必要になってくるスタイルなのだけれど、プレスターンバトルの亜流システムと絡み、無効属性・反属性で攻撃した場合のペナルティがないため、味方の弱点属性をカバーする「壁役」となるペルソナを作りパーティー編成を考慮する必然性がないため、そのあたりは奥行きがないような気もする。

 さて、ストーリー的にはマルチエンディングを採用している本作、旧来のメガテンシリーズとは異なり、明確にグッドエンド・バッドエンドが区別されており、プレイヤーの選択次第で終盤の展開がパラレルに分岐していく従来作とは違い、正しい選択をしていくと展開が後ろに伸びていく形になっている。今回、限られた時間の中で成果を出す必要に迫られていたため、私などは菜々子ちゃんが死んだ時点で攻略サイトのカンニングをしたけれど。一応、猟奇事件の犯人を追うのがストーリーの骨子となっており、グッドエンドルートを進むことは、そのまま真犯人を探し当てる展開を意味するため、若干推理の要素は入ってくるが、これまでの展開から熟考熟慮するというよりは、与えられた選択肢の中でそれらしいものを選んでいけば正解のゴールにはたどり着ける程度のものである。事件の直接の犯人は、意外と言えば意外だが、謎解きに没入していたわけではないため、さほど驚愕の展開というわけでもなかった。真ボスに至ってはストーリー構成との直接的絡みはほとんど存在しないため、いかにも真相にたどり着けた人へのご褒美用に用意された敵という気がしないでもない。どちらかというと、2周目をそういう目で見ながらプレイする方が面白いかもしれない。

 一つ一つの要素を振り返ってみると、意外と薄味のゲームだったような気もするが、それでも70時間近いプレイ時間に耐えることができたのは、全体的に漂う緩めの雰囲気のおかげだったのかもしれない。キャラクターは悪くないし要所要所で織り込まれるギャグや小ネタも悪くない。それと引き換えのイベントの長さはご愛嬌か。イベントが長いことで知られる某シリーズより、地味に長いような気もする。特にプロローグ部分が1時間近く続き、最初のセーブおよびダンジョン探索までえらく時間がかかったのにはさすがに参った。


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