富貴とか奈良井とか最初に言い出したのは誰なのかしら

 聞くところによると、24時間テレビで義足の少女が槍ヶ岳に登るのだそうだ。たぶん、そんなに難しい話ではない。ガイドがいて、よく練られた山行計画があれば何も心配する必要はないだろうし、テレビなのでそういうサポート体制はしっかりしていると思う。穂先は峻険で、落ちれば死ぬかもしれないが、三点支持という、技術とも言えないような基本的な心構えができていればそう簡単には落っこちない。強いて言えば、シーズン中の週末ともなれば渋滞問題が付いて回る山でテレビ撮影をするというところが懸念材料ではあるけれど、良い山旅となることを願う。

 などとしたり顔で言えるようになったのも、実際槍ヶ岳に登れたからなのだろう。本懐を遂げたと言えるのかもしれない。が、大きな目標をやりおおせた虚脱感のようなものがあり少し寂しい今日この頃である。今季、あとはデザート的に白馬に行くか、日程調整の容易な八ヶ岳に行くかくらいしか思惑がない。

 とにかく、山の大目標は果たした。しかし18きっぷ旅のメインイベントは、その24時間テレビが放送されているまさにそのタイミングにやってくる。東北旅行だ。当初は新潟を皮切りにして秋田・山形を攻めるつもりでいたのだが、秋田方面の周遊はむなしいものとなった。代わりに山形を軸にしつつ、ついに陸前高田に行ってみることにした。もう6年経ったことだし、物見遊山みたいな旅でこっそり足を運んだとしても許される空気は醸成されつつあるのではないか。そう思った。ついでに言えば、奇跡の一本松駅と言うのがあるらしいので、その駅の思い出を回収しに行こうかという目論見もある。というか電車?の乗り継ぎに少なからず不便があるようなので、それなりに厳粛な気持ちで当地を訪ねた後は時間を持て余すことになってしまいそうだというのが実情である。

 ところで、この駅の思い出回収というのがなかなか曲者だ。私の旅にちょっとした彩を加えてくれたらと言う思いで始めた「駅メモ!」ではあったのだが、悪い意味で私と相性が良く、意外と力を入れてしまっている。京都の思い出を集めたりしたのは以前数回話題にした通りだが、その後も奈良のイベントに行ったりしているし、そのために近鉄週末フリーパスだの、名鉄のまる乗り1DAYフリーきっぷだのと言った各鉄道会社の乗り放題切符に手を出しては、そのコストパフォーマンスについて考察するようになってしまった。

 ちなみに近鉄は、関西圏主要都市にたどり着くまでの所要時間がJRの在来線と比べてもだいぶん長いのに目を瞑れば極めて利用価値が高い。土日を絡めた3日間4100円で、大阪難波まで行ける。もちろん京都にも行けるし、奈良は大抵の地域をカバーしている。方向違いだが伊勢志摩だってOKだ。残念ながら神戸まではこのきっぷでは行けなさそうだが、阪急線のきっぷなりなんなり買い足したってたかが知れている。

 名鉄のフリーきっぷは、1日乗り放題で3100円と言う値段に負けないよう使い切るのがなかなか難しい。それなりに早く行動を開始して、かつ1日中乗り倒すくらいの覚悟がなければならない。強いて言うなら特急の特別車も乗り放題という強みはあるのだが、個人的にこの部分にはほとんど魅力を感じない。名鉄のカバーエリアの端っこから端っこまで移動するのが前提の運用となれば話は変わってくるだろうが、この際むしろ名鉄路線のハブとなっている名古屋を拠点としていると、乗り放題のアドバンテージを生かし切るのが難しい。

画像 そして昨日は、18きっぷ時期であるのに青空フリーパスを買って、飯田線の乗りつぶしをやってしまった。ここまで来ると重課金も同然とのそしりは免れ得まい。18きっぷの使途はすでにすべて考えている必要があるので、青空フリーパスで目的地の多くをカバーできる以上は、こちらを使わざるを得なかった。ちなみに青空フリーパスは、奥三河や飛騨南部、木曽北部などへの日帰りの遠出になじむ。18きっぷと違って特急券を買い足せばそのまま特急に乗れるので取り回しの良さもまずまずだ。

 これだけ書くとそれはそれで楽しげな旅のように見えるかもしれないが、ゲームの特性上、視線がスマホ画面に向きがちになるし、特急や快速列車の類に乗っていると特にその傾向が顕著になる。それはそれで寂しいが、今度の東北旅行は多分、要所で新幹線に乗る以外は普通列車主体の旅となる。普通なら、駅に着いた時だけゲームの操作をすればよいので、まあそれはそれでよいのかなという気がする。

画像 ちなみに、去年は豪雨のため散々だった五山送り火を見に行ったが、だらだら仕事をやった後に出発したため三条大橋の少し北側から眺めるのがやっとと、見物場所には恵まれず、やっぱりパッとしなかった。さらに京の夏の旅で大雲院にも行ったのだけれど、これも寺院としては微妙な立ち位置で、あまり響かなかったというのが正直な感想。

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  • 嵐の中で出歩いて・その1

    Excerpt:  近鉄の近は近畿日本の近である。が、近と言うよりは中の名古屋にも近鉄の路線は乗り入れていて、近鉄名古屋駅は同社の駅の中で最も東に位置する駅と言うことになる。何となく近鉄のカラーにはなじまない気もするが.. Weblog: ディープ・ダンジョン~夕庵~ racked: 2017-09-25 20:07