西部戦線異状あり

 ローカルニュースで取り上げられていたのだが、今夏の下呂温泉は苦戦を強いられているのだそうだ。言うまでもなく過日の豪雨災害の影響で、下呂駅の前後の高山本線が寸断状態にあるためだ。一応振り替え輸送のためのバスは走っているのだが、列車待ちの乗客が屯っていた駅前のお土産屋さんなどにとっては死活問題となるようだ。バスによる振り替え輸送の場合、下呂駅前に滞留する乗客がほとんどいないという。それでなくてもマイカー組以外の客足は遠のいているとのことである。

 下呂温泉の人たちも気の毒だが、高山本線の運休はまだ程度が軽い方だと言うべきなのかもしれない。山陽などの状況はもっと壊滅的で、つまりはそのことがこの夏の18きっぷ旅にも抜き差しならない影響を与えそうだ。まず第一目標として考えられた呉線からして、復旧のめどが立っていない。さらには山陽本線もひどいありさまで、三原から海田市辺りの区間は新幹線以外に代替えとなる交通機関が存在しない状態である。だからと言って18きっぷで新幹線に乗れるとは思えず、まず広島に行けなくなった。仮に新幹線で広島に行っても、その先につなげられない。復興のために金を落とすとかきれいごとを言おうにも、金を落としに行けない状態である。三次や津山も中国旅行のバリエーションとして考えていたが、芸備線や伯備線、姫新線も深くダメージを受けている。

 山陽方面で考えられるプランとしては、普通ならなかなか足を運ぶ機会のない赤穂線沿線を攻めてみるくらいしかなくなってきているが、普段足を運ばないのはそうなるだけの理由があるせいなので、このプランはうまみがない。最近播但線が復活したらしいので、丹後+播但線と言う初期の計画はまだ実現しそうなのだが、総じて西日本行きは窮屈になりそうだ。ただし、岡山から四国に行くプランは考えられる。愛媛方面は場所によりひどいことになっているようだが、土讃線で高知に行くことはできるし、徳島の鉄道はほぼ無傷のようである。問題は、愛媛を絡めない四国地方に、現在のところあえて行きたいところがないという点なのだけれど。

 さらにそれ以外のプランを考えてみる。紀勢本線で紀伊半島に行くというのは、一見それなりに理がありそうにも思える。熊野那智本宮には行ってみたいし、太地も未訪のままになっている。ただ、この地域の旅と鈍行がかみ合わない。和歌山県など、行ってみれば隣県の隣県なのだが、紀伊半島の先端部まで着けるのは乗り継ぎの関係などもあって午後2時とか3時になってしまう。西からの帰りに和歌山起点で行動を開始するとかでもなければ、18きっぷ旅向きではない。

 北陸はどうか。そもそも散々繰り返している通り、北陸本線のかなりの部分が三セク化したため、ここも18きっぷ旅からは除外したい地域となっているが、福井の廃線とか越美北線とかを取りながら糸魚川や直江津まで進むというプランは考えてみたい。考えてみたいが、越美北線を完乗しようとしただけで後の行程に多大な支障が出てしまうので、現実味が乏しい。

 ほかに考えられるのは身延線の旅とか、飯山線の旅などもあるが、これらに至っては鉄道に乗る以外にこれという目的が見いだせないのが辛い。新潟県の下越地方まで積極的に攻められれば飯山線が生きてきそうな気もするが、もとより計画にあった福島県の旅と内容面でかぶる。こちらに進路を取るのにも慎重になりたい。要するに、手詰まり感がある。関東のこれまで足を踏み入れていないエリアに進出してみることになるのだろうか。

 ちなみにこの種の情報については、皮肉なものでこちらに詳しい。各鉄道会社がHPに情報を載せていることも詳細さがまちまちだったり、広範を俯瞰するのに向かなかったりするので。

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