紅葉を見る会(後編)

nanzenji.jpg 紅葉を見る会と銘打って京都周辺を歩いている今回の旅だけれど、せっかくの紅葉が言うほど紅くないのは何となくよろしくない。2日目どこに行くかはについては、現地入りするまでまるっきりノープランだったのだが、ここに来て少し思案する。当初は考えもなしに嵯峨・嵐山方面に行こうかと思っていたが、もう少し情報を集めてみようではないか。それでなくてもこの時期の嵐山はいよいよ人だらけということが予想される。どうも調べていくと、京都の紅葉は東山山裾の比較的南の地域、観光スポットで言うと清水寺とか南禅寺とか、そのあたりのド定番の場所で見ごろなのだという。そんな中、清水寺は昨年にも行っているので、南禅寺と真如堂、後は時間が許して気が向いたら御所に行こうと決めた。

suirokaku.jpg まずはプラプラ歩きながら、南禅寺を目指す。スタート地点はいつもの通りルーマプラザだが、ここから南禅寺まで歩くと30~40分程度はかかる。バスはともかく、鉄道利用は意外と時間を取られそうなので、秋の京都の朝の空気を吸いながら歩いていく。南禅寺には9時直前に着いたのだが、予想外に人が多い。これでは昨日の行程で後れを取ることになったのも仕方がないといったところだろうか。まあ、南禅寺の境内は広いので、人が多くてもさほどごみごみしないのは強みなのだろう。そして情報通り、ここの木々はかなり紅葉が進んでいた。これぞ紅葉狩りの醍醐味。どうやら、この時期特別公開されているらしい三門上には見物客も集まっていたが、彼らの眼下には石川五右衛門の気分にでも浸れそうな、壮観が広がっていたものと思われる。ちなみに、境内を散策するついでに水路閣の方にも行ってみたのだが、この周辺には思ったよりモミジ類がなく、これについてはちょっと当てが外れた思いがする。

shinnyodo1.jpg そこから今度は真如堂へ。実は南禅寺から真如堂に向かう途中には、京都で紅葉と言えばハズレなしとまで言われる永観堂もあるのだが、ここも去年行っているのでパス。さらに、真如堂の近所にある金戒光明寺も紅葉の名所として名高いが、ここも外して真如堂を目指した。南禅寺からは歩いて30分ほどの距離。最後が小高い丘になっているので、長く歩いた後だと骨の折れる登りとなるのだけれど、坂を上り切った先の真如堂は、やはり期待を裏切らない紅葉ぶりだった。もともと大きなお寺ではなく、元来は地元の人だけが知る穴場的なスポットだったようだが、今では一般の観光客の姿も多い。ここも中一年を開けただけでの再訪となったけれど、東福寺とかみたいに大混雑していないのがいい。

shinnyodo2.jpg 昨日の紅葉はどちらかというと地味目の印象が否めなかったが、今日はまず当たりと言ってしまって良いだろう。この後、さらに御所まで行ったものかどうかは少し迷ったが、新品の足ならいざ知らず、昨日から地味に歩き続けて疲れもたまってきているので、今回はここまでで京の紅葉狩りを終えることにした。

 それにしても、何となく行くところが固定されてきてしまった感じはする。今回検討の俎上に載せたものの足を運ばなかった場所として、源光庵や瑠璃光院、毘沙門堂門跡と言ったところがあったけれど、いずれも交通面を中心に癖がありそうである。来年以降、今年と同じように紅葉旅を催すことがあるとして、この辺りに足を運ぶ機会があるかどうかは何とも言えない。まあ、人が多すぎて入場制限すら始まりかねない東福寺辺りに比べれば、まだ有望なのだけれど。

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