夏山を目指して

 例年、年末か年始にそのへんの低山に登っては、新年の的たる高山に狙いをつけるのが慣例となっているけれど、今年は最強クラスのわりには数年に一度程度やってくるレベルというよくわからない寒波が襲来する予報が出ているので、何となく見送ることになりそうな雰囲気だ。ただ、今年登りたい大きな山の選定も終わっているので、今回はいつものようにだらだらと書き連ねることにする。多少意図的なものもありつつ、北、中央、南の三アルプスを股にかけるようなターゲッティングとなった。

■空木岳
 空木岳は、中央アルプスの山だ。南北アルプスが長大にして高い山の連なりであるのに対し、中央アルプスは比較的ちんまりとしており、最高峰である木曽駒ケ岳と仲間たちのような構成となっている。その中にあって空木岳は、木曽駒に次ぐ高さを誇る。
 良く歩かれるコースとしては、その木曽駒からの縦走だと思われるが、道中で宝剣岳などの険しい岩場を越えなければならないので、私の手に余りそうな気がする。それ以外のコースだと、駒ヶ根高原や倉本駅から一気に登るルートがある。いずれにせよ、かなりの高さを登らなければならないので、無難に行くなら小屋利用が現実的ではある。さりながら、中央アルプスの山は元来が予約制であること、さらに有人小屋であっても食事は用意してくれないなど、北アルプスだとか八ヶ岳だとかの小屋に慣らされてしまった軟弱な私には、この部分からも気軽には利用しにくい。
 それでなくても、2021年も2020年同様小屋営業をしないという展開をたどる可能性もある。そこは昨年中に北アルプスの小屋が火中の栗を拾った結果、クラスターが発生したということもなかったので、その知見をもとに中央アルプスにも頑張ってもらいたいところだが、私の能力が空木レベルに達していないと判断し、決行を見送ることは考えられる。

■北岳
 北岳は、南アルプスにある日本第二位の高峰。一度挑みかけたが、当日いまいち体調がすぐれず、道のりの遠さも踏まえて撤退したという経緯のある山だ。登山口へのアプローチ方法は何となく掴めたものの、北アルプスほど容易に登山口までたどり着けるわけでないこともわかってしまった。一応、北アルプスの高峰にいくつか登り、このくらいの高さの山に登るのが少なくとも体力的にはどういうものであるかはつかめたので、今回は単に北岳に登るだけでなく、その近在の甲斐駒ヶ岳や仙丈ケ岳、鳳凰三山に挑む日のことも考慮して、上手いアプローチの方法も研究したいものだ。


■裏銀座(針ノ木岳)、表銀座(常念岳)
 裏銀座についてはみなまで言わない。狙うは2020年と同じだ。ただ、基本的に3泊4日を覚悟する必要がある中で、今年もまた小屋予約競争三連戦に勝利しなければ計画が成立しない可能性が残るため、状況がさほどに好転しなかった場合の保険として、またも針ノ木岳を用意しておくことにする。ただ、最近針ノ木雪渓を踏み抜いて死にかけた人の山行記録を見て、雪渓に対して恐怖心を新たにしているので、ちょっと心理的な壁が高くなった部分はある。
 対する表銀座は、二泊三日コースだ。道中の小屋はわりと大きなところが多く、数もある程度揃っているので、裏銀座よりとっつきやすい。総合的に見て、こちらの方が現実味があるかもしれない。以前はいろいろ策を用いて表銀座の導入である合戦尾根の麓、中房温泉までアプローチしたが、穂高駅前から中房温泉まで早朝時間帯にバスが走っているようなので、穂高周辺で宿を押さえられればアプローチは容易そうだ。そして、表銀座も難しそうだとなった場合は、合戦尾根から登って常念から安曇野に下るか、蝶ヶ岳も経由して上高地に下る計画に振り替えることも考えている。中央アルプス、南アルプスは、小屋の営業状況如何で計画が破綻する可能性が高いので、今年は槍穂以外の北アルプスを軸に活動したい。

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