大切な袋

 南アルプスの一部の山小屋が、5月1日よりwebによる予約システムの運用を開始した。北アでも同じような試みの予定があるとかないとか、うわさに聞いたことはあり、特に銀座縦走のための予約をそちらに期待したくなるが、南は南で早速システムを使っての予約に挑戦してみた。サービス開始時にありがちなアクセス障害に行く手を阻まれつつも、熾烈な競争?に勝利し、北岳山荘の予約を勝ち取ることができた。

 ところで、そのシステムから予約をしようとしていた時、繰り返しホーム画面に戻される中で、いやでも目に飛び込んできたのが、なんだか気になるPR文である。今夏、小屋では来客に対しマットのみ貸し出すので、寝袋なんかを自分で用意せよ、と。もしかしてこれを言いたいがためのシステムだったのではないかと思いつつ、宿が取れたのだから次の段階に進まねばなるまいということになった。

 お坊っちゃん育ちの私にとって、テントを担いで登るというワイルド山行はとてもハードルが高いので、これまではもちろん寝袋など持っていなかった。ところがこの展開だと、どうしたって新しく購入しなければならない。で、頭を悩ますのがどんなものを買ったらいいのかという点だ。正直なところ、さほど高スペックを求めるような使い方は考えていないので、安いもので十分という思っていた。何となく価格調査をしたところ、安いものは1万円を切るくらいのものが売られていた。

 ただし、想定される主な用途は、「小屋泊まり用や夏の低山用」とあった。気温10度以上の中での使用を前提としたものらしい。他ならぬ小屋泊まり用に買おうというのが発端なので、これで十分とも言える。ただ、夏の低山用というのが気に入らない。何が悲しくて夏の低山に寝袋持参で登らなければならないのか。そんな場面が想像できない。さりとて、専ら小屋泊まり用の寝袋を買うというのもなんだか無駄が多いのではないかと、そんな思考に陥ってしまった。

 今後テン泊に移行する可能性はかなり低いとも思うけれど、実質小屋泊まりにしか使えないニッチな寝袋を買うなら、3シーズン用の寝袋を買った方が潰しがきいて良いのではないか。問題は、値段が3~4倍ほど違ってくるというところ。寝袋はじめ荷物が増えれば、ザックも大きなものに買い替えなければならなくなるし、もうちょっと着易いレインウェアが欲しいとも思っている。山関連の持ち出しが増える中で、どんな寝袋を買えばいいのか、もう少し考えてみたい。

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