テーマ:登ってみよう

山登ってみよう【涸沢岳・前編】

 あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!「おれは奥穂高を登っていたと思ったらいつのまにか涸沢岳を登っていた」。な…何を言っているのかわからねーと思うが、おれも何をされたのかわからなかった…。頭がどうにかなりそうだった…。道迷いだとか計画変更だとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…。  いろいろ…
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山登ってみよう【望岳の下呂御前山】

 奥穂前最後の山は、下呂御前山こと空谷山にした。下呂温泉の後背にそびえるこの山は、下呂温泉を象徴する山…と言いたいところだけれど、最初に源泉がわき出したとされる湯の峰や、下呂温泉を直接見下ろす位置にある下呂富士と比べて奥まったところにある。標高も1400mを超え、里山と呼ぶにはいささか高く、古くから御嶽山の遥拝する山として登られてきたと…
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山登ってみよう【旧摩耶道から摩耶山】

 いったい、今年の梅雨はどうなってしまったのかと思う。昨年旅した人吉や湯前、いつか歩いた芦北と言った地域が大規模な水害に見舞われたのを皮切りに、この夏あてにしている高山本線までもがすんでのところで飛騨川の濁流に消えそうになるなど、いつまで経っても雨がやまない。とどのつまりは謎の四連休も雨に祟られることになった。こんな状況下で裏銀座を歩く…
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山登ってみよう【縦走東海自然歩道・大平~井出・後編】

 なおも下る。坂を下りきったところにある徳間の集落まで進めば、今日の行程も3分の2程度が終わったことになるし、何より人恋しい気分になっていたので、気は逸る。徳間まで行けば、上手くすれば自販機くらいはあるかもしれない。そんなことも期待しながら、なおも下る。思いのほか、道のりは遠い。道中、名もない滝を道から眺められる区間ではあるけれど、日差…
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山登ってみよう【縦走東海自然歩道・大平~井出・前編】

 静岡県脱出にリーチがかかった東海自然歩道の旅は、コロナ禍とか諸々の事情により停滞期に入っている。一応、外出自粛は6月の頭で明けているのだが、東海自然歩道よりも優先したい遠征にかまけているうち、6月も終わりが見えてきた。何となく、東海自然歩道に足が向かなくなっているのは、静岡県最終区間へのアプローチに使わざるを得ないデマンドバスというも…
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山登ってみよう【位山】

 今だから書くが、大文字山での怪我は結構ダメージが大きかった。右足の膝下全体が内出血で壊死寸前みたいな赤黒い色に変色するし、筋挫傷を起こしたのか歩くのにも難儀する状態に陥ったが、さすがに傷も癒えてきた。そこでリハビリ方々、新たな山に行ってみることにした。今回狙うのは飛騨の山である位山だ。霊山として知られ、船山、川上岳とともに位山三山と呼…
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山登って外伝【京都一周トレイル・東山コース with GoPro】

 GoProを買った。型落ち気味のHERO7だが、高いおもちゃだった。想定する用途は、主に山用。普通のデジカメにそこまで不満があるわけではないけれど、やはり動画に比べて臨場感に劣るような気がするので、この夏の大冒険に向けて購入したものだ。もちろん、ぶっつけ本番で使うにはちょっとコツがいりそうなので慣らし運転のつもりで、何となくふさわしそ…
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山登ってみよう【遠望峰山】

 県を跨いでの移動を掣肘され、自由に動き回れない日が続くが、逆に県境を越えなければそんなに厳しく移動を制限されるというわけでもないようである。そこで、そんな事情でもなければなかなか出向くことのないだろう近場の山に行ってみることにした。今回の的は遠望峰(とぼね)山。蒲郡市の裏山みたいなもので、標高は443mと大して高くないが、三河湾の展望…
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山登ってみよう【縦走東海自然歩道・牛妻坂下~竜爪山~大平・後編】

 双耳峰なので、文珠岳から薬師岳に行くまでの間は、やはり100mほど下って登っての道のりがあるのだけれど、肝心の薬師岳の山頂には仏様が祭られているだけで、ハイキング的にはあまりポイントが高くない。東海自然歩道規格のベンチとテーブルはあれど、誰も休憩してはいない。私も、写真だけ撮ってそそくさと通り過ぎる。  事程左様に、竜爪山へ…
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山登ってみよう【縦走東海自然歩道・牛妻坂下~竜爪山~大平・前編】

 竜爪山は、東海自然歩道静岡県コースに横たわるコース内最高峰である。双耳峰で、文殊岳(1041m)と北側の薬師岳(1051m)という二つのピークから成る。展望の良い山らしく、地元では人気のハイキングコースとなっているようだ。この山が見えてくると、静岡県コースの終わりは近い。逆の見方をすれば、ここが静岡県コース最初の関門と言うこともできる…
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山登ってみよう【池田山】

 久しぶりにこの話をするけれど、東海自然歩道には、難所と呼ばれる箇所が3箇所ある。丹沢、岩古谷山、そして日坂越である。丹沢は、エスケープルートがないままアップダウンを繰り返すロングコース。岩古谷山は東海自然歩道では別格級の険路。これらと並ぶ日坂越が難所である理由は、とにかく交通が不便な点にあると自分なりに解釈していたのだけれど、実はその…
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山登ってみよう【石巻山】

 沖縄旅行の消化不良を解消するべく足を運んだリトルワールド。それはそれで実りのあるものだったけれど、道中の都市高速や愛岐県境の丘陵地からは、冬らしく澄み切った空気の向こうに、真っ白な御嶽山が見えた。リトルワールドからも近い鳩吹山とか、このタイミングなら低山ハイクでも良かったかなと、ちょっと後悔したのも事実だった。そこで飛び石連休となった…
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山登ってみよう【福地山】

 福地山は、奥飛騨にある標高1672mの山である。奥飛騨の山というと、何をおいても飛騨山脈こと北アルプスということになりそうだが、この山が北アルプスに含まれると説明されているのを見たことはない。北アルプスの主稜である槍穂高連峰とは、その名も高き奥飛騨温泉郷の広がる谷筋で隔てられている一方、北アルプスの南端とされる乗鞍岳の広大な支尾根上の…
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山登ってみよう【八ヶ岳(赤岳~横岳~硫黄岳周回)・後編】

 先を目指すにあたり、まずは眼下に見える赤岳天望荘に下る必要アリである。少しの間赤岳山頂にとどまった後、再び先を目指すことにしたが、ここで私はこの先の道のりに一抹の不安を覚えることになった。人気の山域なので当然のことなのだが、すでに渋滞が発生しつつあった。これまで、人気の高い山に登るときは、人の集まりそうなタイミングを外すようにしていた…
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山登ってみよう【八ヶ岳(赤岳~横岳~硫黄岳周回)・中編】

 現代の都会の夜では実感しがたいが、満月の光は「昼をも欺く明るさ」と形容される。未明に目が覚めて、まず思い出したのは、この言葉だった。居室の窓の向こうの山の上には、ほぼ満月と思われる丸い大きな月が出ていて、さめざめと輝くその光が部屋の中を明るく照らしていた。時計を見ると、4時半少し前。間違いなくアラームをセットできるなら、二度寝したいタ…
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山登ってみよう【八ヶ岳(赤岳~横岳~硫黄岳周回)・前編】

 八ヶ岳という名は、長野県から山梨県北部にかけて連なる一群の山塊のことを意味する。この間の穂高の時と同様よくある話で、単独のピークを指すものではなく、北の蓼科山から南の編笠山までの領域を指すのである。エリアの中ほどにある夏草峠により、北八ヶ岳と南八ヶ岳に大別されるが、北八ヶ岳の蓼科山と北横岳には、私も登ったことがある。比較的人里に近いエ…
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山登ってみよう【奥穂高岳・後編】

 朝が来た。どうせ雨がしとしと降り続くような天気だろうと高をくくっていたのに、窓の外を見てみるとどうも様子が違う。既に行動を開始し始めようとしている一部の登山者が、小屋前のテラスにたむろしているのだが、雨が降っているような様子はない。ガスは濃く、視界は不良と言ったところだが、いったいどうするべきか。戦わずして撤退することになるだろう見通…
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山登ってみよう【奥穂高岳・中編】

 涸沢ヒュッテは、冬季には完全閉鎖されるのだそうである。場所柄雪崩に見舞われることがしばしばで、いろいろ大変そうだ。デアゴスティーニが発売している「日本の名峰DVD付きマガジン」のごく早い巻では奥穂高が取り上げられており、内容は元スキー選手が残雪の奥穂高でスキーを滑るという逆張りを狙い過ぎた頓珍漢な内容だったのだが、とにかくその中で毎年…
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山登ってみよう【奥穂高岳・前編】

 奥穂高岳は、穂高連峰の盟主ともいわれる山で、その標高は3190mに達し、日本で第三位の高峰ということになる。一位は言わずもがな富士山で、二位はかつて登頂を断念した北岳。それに続く標高を誇る。ちなみに、奥穂高に次ぐ高さの山は、3180mの槍ヶ岳で、日本第五位。実は南アルプスの間ノ岳が奥穂高と同率の第三位タイなのである。余談ついでに北岳の…
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山登ってみよう【奥穂高岳・序】

 穂高岳を飾る二つ名は枚挙にいとまがないが、多くの伝えようとするところはおおよそ似通っている。例えば「岩の殿堂」というような通称が典型的にそうなのだが、穂高の名を冠する巨大な山群は、いずれも荒々しい岩肌をその身にまとっており、どこを切り取っても穏やかさとは程遠い険阻さを見せつけている。その一点をもってしても国内で他に並び立つものがなく、…
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山登ってみよう【笠ヶ岳・後編】

 小屋泊まりも数度目になると、いろいろな知見が蓄積されてくる。冷池山荘の太っちょや槍ヶ岳山荘の頭痛などの失敗を乗り越え、今回は部屋の中の誰よりも早く、19時過ぎには眠りについたのだけれど、空気薄めの高地の山小屋では、くたくたに疲れた状態でもぐっすり眠るというわけにはいかないらしい。浅い眠りの中、夜半に何度か目を覚ました。最初の時、窓の外…
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山登ってみよう【笠ヶ岳・中編】

 ほぼほぼ平坦な杓子平を歩き抜くと、再び登り坂が始まった。岩が転がり、一見すると歩きやすい印象ではないけれど、荒廃しているわけではないので、意外に足元はしっかりしている。そして予想通りだけれど、やはり始まった。簡単に息が上がる。しかも今日は、軽い頭痛と吐き気もある。程度は軽いが、完全に高山病である。いつ果てるともわからない登り坂の途中で…
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山登ってみよう【笠ヶ岳・前編】

 笠ヶ岳は、奥飛騨の山である。無名の山というわけではなく、その端正な山容からむしろ有名な山の部類に入り、百名山の一座にも選定されてるのだけれど、近在の槍穂高連峰にも立山連峰にも属さず、したがって北アルプスの主だった縦走路からも外れた場所に位置しているため、そんなに頻繁に登られる山でもないらしい。同時に、県境の山である穂高と違い、岐阜県域…
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不安と決意の金華山

 福地山登山の計画が残念なことに終わってから早一か月。その後も、週末の旅に軽登山の機会をうかがってきたのだけれど、今年の梅雨は例年にも増して不順な天候が続き、この週末に至るまで雨の降らない日がないまま来てしまった。そして一方、笠ヶ岳登山の日は迫ってきてしまった。次の週末。予報では、来週半ばに梅雨は明ける。どうやら天運には恵まれたらしい。…
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山登ってみよう【縦走東海自然歩道・寺島~油山峠~牛妻坂下・後編】

 谷沢と書いてやざわ。大山山頂を踏んだ後、次に目指すことになる集落の名らしい。が、そこに通じるはずの道は、指導標がなければ見落としてしまいそうなほどに影が薄かった。影が薄いというか、笹類が繁茂していて、どこが道なのか非常にわかりにくい。事前に得ていた情報通りとも言えるのだけれど、笹盛りを迎える前を狙いすましてこの時期を選んだ甲斐もあって…
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山登ってみよう【縦走東海自然歩道・寺島~油山峠~牛妻坂下・前編】

 東海自然歩道静岡県コースのうち、大山~油山峠の区間に関する評判は芳しくない。華に欠けるのは静岡県コースのほぼ全般に共通する弱みのようになりつつあるが、この区間最大の欠点は、劣悪な維持管理状態のただ一点に尽きる。二十年ほど前のガイド本を見ても、比較的最近のネットの踏行記を見ても、大山は藪山で、油山峠では道が崩壊しているという記述は、およ…
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山登ってみよう【久住山】

 くじゅう山は、九州の最高峰で、標高は1791mである。用法が難しいところはあるけれど、九重山と書いた場合は、九州の屋根たる地域の火山群を意味することが多く、久住山と書くとその山群の盟主を意味する場合が多い。久住山の山頂は、1791mを誇る中岳にわずかに及ばない1786mだけれど、今回はこちら久住山を目指したい。ちなみにこの山塊は百名山…
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山登ってみよう【縦走東海自然歩道・蔵田~寺島】

 東海自然歩道の旅は、昨年の9月に静岡県の家山から蔵田までを歩いて以来、ご無沙汰である。昨年中の成果と言えば、一応西の果て箕面の森へのゴールを果たしているので、トータルで見れば何となく形になっている風ではあるが、残る東への旅の進捗がはかばかしくない。こちら方面への遠征は、旅費が高くつく上手間もかかるので、過度に慎重になっているかもしれな…
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山登って外伝【本宮山・今年の展望】

 例年、年末年始の帰省に引っ掛けて東三河地方の山に登っている。三河も奥三河エリアまで踏み入ると登山道が凍っていたりするので、平野の縁にあるような低めの山や、渥美半島の山などを攻める形になる。ただ、選択肢がそんなに多くないので、過去に登った山をもう一度登る事態はなかなか避けられるものではない。と言うことで、今年は三河本宮山に登ってきた。過…
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山登って外伝【京都一周トレイル・完結編】

 近年、京都を訪れる観光客は、年間で5000万人を超えるのだという。しかし、かの京都一周トレイルが、その実京都を一周していないことを知る人たちは多くはあるまい。由々しき事態である。京都一周トレイルは、その名に反して東山、北山、西山と言う盆地の三方を経巡りこそすれ、南側に蓋をする形になっていない。コース自体が存在しないのである。私も長らく…
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