テーマ:東海自然歩道

山登ってみよう【縦走東海自然歩道・大平~井出・後編】

 なおも下る。坂を下りきったところにある徳間の集落まで進めば、今日の行程も3分の2程度が終わったことになるし、何より人恋しい気分になっていたので、気は逸る。徳間まで行けば、上手くすれば自販機くらいはあるかもしれない。そんなことも期待しながら、なおも下る。思いのほか、道のりは遠い。道中、名もない滝を道から眺められる区間ではあるけれど、日差…
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山登ってみよう【縦走東海自然歩道・大平~井出・前編】

 静岡県脱出にリーチがかかった東海自然歩道の旅は、コロナ禍とか諸々の事情により停滞期に入っている。一応、外出自粛は6月の頭で明けているのだが、東海自然歩道よりも優先したい遠征にかまけているうち、6月も終わりが見えてきた。何となく、東海自然歩道に足が向かなくなっているのは、静岡県最終区間へのアプローチに使わざるを得ないデマンドバスというも…
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山登ってみよう【縦走東海自然歩道・牛妻坂下~竜爪山~大平・後編】

 双耳峰なので、文珠岳から薬師岳に行くまでの間は、やはり100mほど下って登っての道のりがあるのだけれど、肝心の薬師岳の山頂には仏様が祭られているだけで、ハイキング的にはあまりポイントが高くない。東海自然歩道規格のベンチとテーブルはあれど、誰も休憩してはいない。私も、写真だけ撮ってそそくさと通り過ぎる。  事程左様に、竜爪山へ…
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山登ってみよう【縦走東海自然歩道・牛妻坂下~竜爪山~大平・前編】

 竜爪山は、東海自然歩道静岡県コースに横たわるコース内最高峰である。双耳峰で、文殊岳(1041m)と北側の薬師岳(1051m)という二つのピークから成る。展望の良い山らしく、地元では人気のハイキングコースとなっているようだ。この山が見えてくると、静岡県コースの終わりは近い。逆の見方をすれば、ここが静岡県コース最初の関門と言うこともできる…
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山登ってみよう【縦走東海自然歩道・寺島~油山峠~牛妻坂下・後編】

 谷沢と書いてやざわ。大山山頂を踏んだ後、次に目指すことになる集落の名らしい。が、そこに通じるはずの道は、指導標がなければ見落としてしまいそうなほどに影が薄かった。影が薄いというか、笹類が繁茂していて、どこが道なのか非常にわかりにくい。事前に得ていた情報通りとも言えるのだけれど、笹盛りを迎える前を狙いすましてこの時期を選んだ甲斐もあって…
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山登ってみよう【縦走東海自然歩道・寺島~油山峠~牛妻坂下・前編】

 東海自然歩道静岡県コースのうち、大山~油山峠の区間に関する評判は芳しくない。華に欠けるのは静岡県コースのほぼ全般に共通する弱みのようになりつつあるが、この区間最大の欠点は、劣悪な維持管理状態のただ一点に尽きる。二十年ほど前のガイド本を見ても、比較的最近のネットの踏行記を見ても、大山は藪山で、油山峠では道が崩壊しているという記述は、およ…
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山登ってみよう【縦走東海自然歩道・蔵田~寺島】

 東海自然歩道の旅は、昨年の9月に静岡県の家山から蔵田までを歩いて以来、ご無沙汰である。昨年中の成果と言えば、一応西の果て箕面の森へのゴールを果たしているので、トータルで見れば何となく形になっている風ではあるが、残る東への旅の進捗がはかばかしくない。こちら方面への遠征は、旅費が高くつく上手間もかかるので、過度に慎重になっているかもしれな…
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山登ってみよう【縦走東海自然歩道・家山~蔵田・後編】

 霊気とも妖気ともつかないものが漂う林の中を登り続け、11:05に笑い仏到着。見る者をわけもなく笑わせる霊験のある石仏なのだそうだ。しかし、体力的に余裕がないこともあり、笑いがこみあげてくるといった心境にはならない。それなりに歴史のあるもののようで、首のあたりからぽっきり折れたのを修復した跡もある。何となく、痛々しい。ガイドの類では、家…
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山登ってみよう【縦走東海自然歩道・家山~蔵田・前編】

 春に箕面にゴールしてから、東海自然歩道を歩いていない。ゴールしたのに歩いていないことを問題にするのはおかしいが、とにかく歩いていない。あとは東に向かうだけだけれど、東行きには難問も多い。特に間近に控える荒れ果てた油山峠はどのようにして越えたら良いのか悩ましいところだけれど、少なくとも家山駅直後の区間は歩くに問題ないと思われる。唯一、か…
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山登ってみよう【縦走東海自然歩道・忍頂寺~明治の森箕面国定公園】

 東海自然歩道箕面チャレンジが不本意な結果に終わって早2か月が過ぎようとしている。西のゴール箕面まで、残す距離はわずかに10㎞ほど、順調に歩いて3時間ほどの距離でしかないが、なまじ短いがためにかえって出かけようという気にならない。スタート地点までのバスの時間もあるが、3時間のハイキングのために大阪くんだりまで日帰りしようとは思えないのだ…
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山登ってみよう【縦走東海自然歩道・摂津峡~竜王山~忍頂寺】

 東海自然歩道は、東京都八王子市を発して大阪府箕面市に至る長さ1697kmの自然歩道だ。東海自然歩道の全線踏破を何となく意識し始めたころ、このブログで使っていた書き出しである。しかし、愛知県内を歩いているうちから八王子がどうとか箕面がどうとかと言っても、全く現実味が伴わなかったのも事実だ。それからなんだかんだで4年の月日が流れた。長らく…
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山登って外伝【東海自然歩道アナザー・御嵩宿~継鹿尾山麓・後編】

 12:13、歩道橋で幹線道路を跨ぎ越し、太多線の踏切を渡った。今日のコースは、概括すると東から西へ向かって進む道のりとなるのだが、わりと南北方向に蛇行を繰り返すため、そんなに遠くはないはずの太多線に進むまでに、直感したよりは時間をとられている印象である。ここまでの歩行距離からコースタイムを算出してみる。すると、決して予想外に時間をとら…
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山登って外伝【東海自然歩道アナザー・御嵩宿~継鹿尾山麓・前編】

 箕面の森へのゴールを決意した東海自然歩道歩行だが、最後にまとめて長距離を歩くにあたり、東海自然力が衰えているのではないか。ここしばらく、長い距離を歩いていないので、その懸念がある。高槻から箕面まで、詳しくは調べてはいないけれど、30km程度は歩くことになりそうだ。かつてはその程度の距離も歩いていたので図抜けて長いわけでもないにせよ、感…
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山登ってみよう【東海自然歩道アナザー・岩村~夕立山~槙ヶ根】

 東海自然歩道の西部戦線を閉じようと思う。もともと東側とほぼ同時のゴールを考えていたのだけれど、気が変わった。東部戦線はこれからますます厳しさを増していくことが予想される。東の決着を待っていたら西が終わるのがいつになるかわからない。現状、高槻の郊外までは進んでいるので、うまくやれば、次回は一撃で決着がつけられるはずだ。ただ、その前の足慣…
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山登ってみよう【東海自然歩道アナザー・大正村~岩村】

 槍ヶ岳に登ってから、一ヶ月あまりが経つ。その後山には行っていない。一意専心とばかり旅に力を入れていたこともあるが、そろそろ次の的を考えたいと思う。かねてからの構想では、秋は小蓮華山側から白馬岳を攻めるつもりでいたが、日程の調整は難しいし、多額の軍資金は必要になりそうだしで、来季のメインにでも持っていこうかと言う気になりつつある。代わり…
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山登ってみよう【東海自然歩道アナザー・伊勢神峠~大正村・後編】

 岐阜県に入った直後は、先ほど私にプレッシャーを与えてきた山の斜面と平行に歩いていたが、間もなく車道脇の山の中へ。たぶん、かなり等高線が密なのだろう斜面を登っていく。一応はジグザグに折り返す程度の配慮はしてくれているのだけれど、それでも今日一番の急坂だ。距離も距離、気温も気温と言う状況で歩いてきた中、なかなか辛い戦いだ。余裕のなさに、視…
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山登ってみよう【東海自然歩道アナザー・伊勢神峠~大正村・前編】

 愛知県に住んでいても、昔でいう旭町だとか小原村だとかのあたりにはトンと縁がない。そこで、東海自然歩道恵那コースを歩くときは、矢作ダムまで歩いた後においでんバスに揺られ、加茂郡界隈を流しながら豊田市街に戻ろうと思っていた。岐阜県側に踏み込むと途端に交通の便が悪くなるので、この辺りが引き際だろうというのもあった。しかし、もとより槍向けに企…
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山登ってみよう【縦走東海自然歩道・犬居~家山・後編】

 大光寺を発って10分ほどで始まる登山道。長くはなさそうだが、思ったよりも急登を強いられる。ほぼ休みなく4時間近くを歩いているので急坂はしんどいが、大光寺奥の院を過ぎ、12:18に鳥居沢山山頂に到着。樹林の中の、展望のまったくない地味な山頂だ。ベンチとテーブルがあるのでとりあえず休憩。リュックサックの中から今日の予定行程を記した手帳を取…
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山登ってみよう【縦走東海自然歩道・犬居~家山・前編】

 ついに、真に必要と感じて前泊してしまったなあと思う。東海自然歩道の旅は、犬居まで歩を進めたが、その先は適当なエスケープポイントが存在せず、大井川鉄道の家山駅まで約33kmを歩くよりない。それも、林道主体とは言え山の中をである。静岡県によれば、一応の中断ポイントとして中の在家バス停が示されているが、運営会社であるはずの秋葉バスのサイトを…
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山登ってみよう【縦走東海自然歩道・岩屋堂~リバース猿投山~猿投神社】

 東海自然歩道のラスボスが丹沢であることについては、論を俟たない。が、ラスボスに挑むよりも前に、そろそろFF3で言う魔王ザンデくらいの強敵と戦わなければならない。それが、静岡県は犬居~家山の区間である。過去何度かあったパターンだが、公共交通機関網が貧弱なエリアなので、いやでも長距離を歩かなければならない。同じようなことは過去に何度も言っ…
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山登ってみよう【縦走東海自然歩道・柘植~紫香楽宮跡・後編】

 伊勢廻寺通過後も、周囲を取り巻く状況には以前改善が見られなかった。中間地点を過ぎてリスタートしたい気分なのに、相変わらず道順が分かりづらい。スタート直後こそ、ガイドにある通り狭間の田園地帯を歩いていたが、行けども行けども茶畑が見えてこない。仕方がないので、確実に東海自然歩道を踏んでいたといえるところまで引き返すことにした。最悪、伊勢廻…
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山登ってみよう【縦走東海自然歩道・柘植~紫香楽宮跡・前編】

 京都の祭りの中でも格式の高い一群は、曜日の並びを考慮して祭日をずらしたりなどしない。5月の半ばにある葵祭はその好例で、雨でも降らない限りは毎年5月15日に開催される。2017年5月15日は月曜日なので、一般の観光客には見物しづらいタイミングなのだけれど、逆に言えば日曜に休暇を継げばどうとでもなるタイミングと言える。街中を練り歩く儀式と…
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山登ってみよう【縦走東海自然歩道・四谷千枚田~三河大野・後編】

 宇連山分岐から少しの間、道にはクマザサが生い茂っており、若干荒廃した印象を受けたものの、間もなく藪を抜け、宇連山の支尾根の山腹を伸びる比較的平坦な道に変わる。植林の中の道だ。割と落ち着いた佇まいを見せている。時に林道と絡みながら、東海自然歩道は続く。そんな中に大島の滝が姿を現したりして、風景に変化を添える。今は入手も容易でないだろう風…
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山登ってみよう【縦走東海自然歩道・四谷千枚田~三河大野・前編】

 定光寺を起点に、西へ東へ延びていく私の東海自然歩道旅も、実は愛知県内に未踏区間がある。言わば足元もおぼつかない状態なのだが、それが鞍掛山麓から棚山高原までの区間と、鳳来寺山から三河大野まで下る区間である。もともと全線踏破など夢想だにしなかった時期の山行計画の名残で、今ならこんな残し方はしないところなのだが、このやり残しはずっと気がかり…
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山登ってみよう【縦走東海自然歩道・貴船口~高雄・後編】

 11:58、鷹峯の交差点に到着。住宅地の一画の、広くもない交差点である。東海自然歩道の指導標も一応は立っているが、その実歩行者が歩くところはみなし歩道程度のものでしかない。そんなところにバス停があり、そこにだけ多くの人が集まっている。その様に、マイナーながらこの周辺が観光地であることが思い出される。もっとも、京都駅前から鷹ヶ峯をダイレ…
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山登ってみよう【縦走東海自然歩道・貴船口~高雄・前編】

 いよいよ、東海自然歩道本線の京都府区間を終わらせる時が来た。最後に残ったのは、貴船口から槇ノ尾までの区間だ。京都一周トレイルの北山コース西部と兼用の歩行記で済ませようと考えていた時期もあったが、その後本格的に東海自然歩道の旅を始めたので、取り残しのこの区間に再挑戦することにした。言い方を変えれば、そんないきさつがなければわざわざ歩こう…
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山登ってみよう【縦走東海自然歩道・熊~秋葉山~犬居城・後編】

 天竜川左岸に渡った時点で12:05。歩き始めから約3時間が経過していることになる。消耗と言うほどに消耗はしていないが、ここから700m以上の山登りが始まる。休憩に適したところはなかったけれど、いよいよ山に向かっていくと言う階段の登り口に、簡易なベンチのようなものを見つけたので、座って人心地着いた。体力が十分にある状態なら、1時間で60…
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山登ってみよう【縦走東海自然歩道・熊~秋葉山~犬居城・前編】

 とうとう新幹線を使うことになってしまった。東海自然歩道歩行東部セクションは、長らくほったらかしにしていた熊からの区間に着手することにしたが、隣県であるにも関わらず、浜松の山奥は遠い。歩行時間を確保しようとなると、朝一番のひかりに乗って浜松駅下車、そこから遠鉄に乗って終点の西鹿島駅下車、さらに同じ遠鉄バス秋葉線のくんま水車の里まで移動し…
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山登ってみよう【縦走東海自然歩道・紫香楽宮跡~太神山~石山寺・後編】

 路傍にあった指導標に従い、先に進む。歩道のない、片側一車線対面通行の道だ。交通量は多くはないが、それでもごく当たり前に車が通り過ぎて行く。田舎道ではあるけれど、自然歩道感は希薄である。11:20、移築古民家風の建物のある秀明自然農法しがらきの里の前を通過。何だか気になる施設ではあるけれど、新興宗教色のようなものを感じ、近づきがたい。さ…
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山登ってみよう【縦走東海自然歩道・紫香楽宮跡~太神山~石山寺・前編】

 ついに鈴鹿峠を通過した東海自然歩道旅だけれど、滋賀県進入のための山場としては、その先に控える加太越えが本番である。が、その加太越えは荒廃し、現在通行止めの状態となっていると判明したのが1週間足らず前の話。追加調査をしてみると、その次に歩くつもりだった余野公園から紫香楽宮跡の区間も状態が良くないのだそうだ。これまでは順繰りに歩くのを基本…
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