ディープ・ダンジョン〜夕庵〜

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help リーダーに追加 RSS イヨマンテ 燃えろかがり火

<<   作成日時 : 2008/11/02 22:28   >>

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 ずいぶん前に買った本なのだけれど、最近になって「新帝都物語」を読み終えた。どうも数学的な話が多いのと、「帝都」とは言いながら舞台が東京(または江戸。まあ江戸を帝都と言うのかどうかという話はさておくとして)ではないのとで旧作とは趣が違ったが、物語の新たな舞台として選ばれた蝦夷地=北海道と、新撰組の土方歳三に対して興味がわいてきたので、冬の九州行きの後、来春辺り北海道を旅してみようかと言う気になる。もちろん、新幹線と特急を乗り継いで行く。雫石の方向に向かって飛ぶなど、縁起が悪い。空路北海道へ向かうと、衾に襲われる恐れもある。

 思い立ったが吉日と言うことで、今日はさっそくマックスマップルの北海道版を買ってきた。これで同シリーズ全国分を網羅したことになるが、それにしてもこれまで北海道の地図を手遊びに眺めたことがなかったため、北海道の地理が全く分かっていなかったことに愕然とした。ごく個人的な感覚で言えば、まるでロンダルキアやネクロゴンドの如き、人跡未踏の地のイメージである。

 北海道で見たいところはいくつかある。まず城ということでは、最後の日本式築城と言われる松前城と、実質的に日本初の西洋式築城と言える五稜郭である。特に五稜郭は「新帝都」にも関係の深い土地であるため、ぜひとも押さえておきたい場所だ。五稜郭は函館市にあり、松前城は松前町にある。そのぐらいは分かる。見くびってもらっては困る。そして函館は、陸路もしくは海路で本州側から北海道にアクセスした場合の玄関口になる土地である。それもまあ、概ね間違ってはいない。誤算だったのは、松前町がド辺鄙な所に位置していたということだ。函館の近くにあるつもりでいたのだけれど、目測で数十キロほどは離れていそうな上に、山と海に挟まれて、鉄道網からも取り残されてしまっている。最寄り駅は読み方も定かでない知内(まさか「しらない」でもないだろうが)だけれど、この駅で電車を降りたからと言って容易には松前までたどり着けそうにない。しかも、肝心の松前城は3月くらいまでは門戸を閉ざしているっぽい情報もあり、いきなり本州の常識が通用しない北海道の洗礼を受けた気分になる。

 せっかく北海道に行くのだから、まだ見ておきたい場所はある。城と言う意味では、100名城の一つに数えられている根室チャシ群とやらも(お城スコープの守備範囲外ながら)見ておきたいし、カムイコタン、洞爺湖にも行ってみたい。さらに、苫前三毛別事件の現場を訪ねたいし、当然がっかり名所の筆頭格である札幌の時計台を見てがっかりしたい。しかし、地図を見ていてこれらがよりにもよって北海道各地にばらばらに点在していることが判明した。

 洞爺湖や札幌は、函館からだと半島状の地形を北海道の中心に向かって移動した先にあるから、どこへ行くにしても通り道にはなる。しかし、羆事件の六線沢は、北海道の北端・最果ての地襟裳岬を目指す途中にあるのに対し、根室は北海道の最東端だ。カムイコタンのある旭川は北海道の真ん真ん中なので、羆を目指すにせよチャシを目指すにせよ通り道と言えなくもない。しかし、移動距離がべらぼうである。「せっかく北海道に出かけるのだからこの機会にまとめて見ておこう」とは言ったものの、現地での単純な移動範囲で言うと、「せっかく名古屋に住んでいるのだから京都に行って新潟に行って東京にも行っておこう」と言ってるのとそんなに違いがない。順繰りに効率良く回っていくにしても、総移動距離は数百kmから千kmを超える。恐るべきは北海道の広さである。そりゃツーリングの人たちが何週間もかけて走るわけだが、基本的に車の運転には向かない私が移動して回るには、何かしらの策が必要になりそうである。しかも3月頃。北海道の3月は、この辺で言う1月ぐらいの気候に相当し、雪消もまだ遠い時期であるとか、そういうオチもつきそうな予感。


新帝都物語 維新国生み篇
角川書店
荒俣 宏

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