ディープ・ダンジョン〜夕庵〜

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zoom RSS 葵祭路頭の儀

<<   作成日時 : 2017/05/18 21:56   >>

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画像 足は傷んだけれど、今回の東海自然歩道歩行はいくらかの余力を残して終わった。まずは信楽高原鉄道で貴生川駅まで引き上げる。半端と言えば半端な時間帯ではある。急ぐ必要はない。貴生川から京都まで改札を出ずに移動することは可能だったが、時間稼ぎ的な意味も込みで切符を買い直し、次の京都行列車を待った。日中は暑かったが、この季節の夕方は空気がひんやりとして、心地よさを覚える。わざと時間をかけるようにして京都駅まで移動。地下鉄で烏丸御池駅まで行って、三条通を流す。夕飯にして鴨川べりを下る。大量にコイキングが湧く中、ミニリュウも結構出る。京都まで来て何をやっているのかという気分にもなってくるが、こういう他愛もない旅もいい。四条大橋の上で今歩いてきた河川敷を振り返る。もうそういうシーズンなのか、川に面して床が出ている。

画像 そして翌朝。10時半から祭の行列が動き出すというのも、これまた微妙に遅い時間帯だ。朝一番が手持無沙汰となるので、前々から少し気になっていた西行庵に行ってみることにした。円山公園の南側に位置し、旅の法師歌人として知られる西行が結んだ場所として知られ、有名な「花の下にて春死なん」の歌はこの地で詠まれたのだという。非公開の施設でもなさそうだが、観光地として広く一般に向けて宣伝されているわけでもないようで、質朴な草庵と言う感じだ。もっとも、西行時代の庵がそのまま現存しているかと言われると、とてもそうは見えない。

 西行庵を冷やかしては見たものの、ここから葵祭見物に都合が良いのであろう河原町丸太町交差点まで歩こうとすると、それなりに時間はかかりそうだ。昨日の今日だが30分ほどかけて歩く。今日も、午前中だというのにすでに暑い。しかもそんな状況だというのに、交差点にはすでに人が集まり始めている。さて、どこに陣取るのが良いのだろう。祭りの行列は御所を出て、北東にある下鴨神社に向かう。今出川側から往来に出れば、神社まではあっという間のはずだが、そうはせずに丸太町通側を賑々しくやってくる。たぶん、間近で列を見られるの通りの北側歩道だろう。普通で行けば通りの北側、交差点の北西側に陣取るのが得策だ。ただ、こちら側にいるとモロに通行規制の影響を受けそうなのが気になるが…。それでも結局、御所を背負うようにして行列を待つ。

画像 前に来た時も感じたことだが、葵祭は鳴り物がない。行列はしずしずと進むし、時代祭のような外連味もない。庶民の祭りではなく貴族の祭りなので、よく言えば典雅、悪く言えばおとなしい祭りである。しかしまあ、こちらはこちらで千年も同じような祭りが続いてきたのだという事実の厳粛さが胸を打つような気もする。あとは、今目の前を通り過ぎていくのがどういう役割を持った人たちなのかわかればより興味も沸くところなのだが、祇園祭ほどにその種のパンフレットなどの情報が充実しているわけではなく、なんか王朝風の人たちが流れていくという印象に終始してしまっているのも事実。

画像 ところで、町衆が出資する形をとる祇園祭や事実上の商業祭りである時代祭と違って、葵祭は参加者が準備のために必要となる費用の少なくない部分を持つ仕組みとなっているため、卑近な言い方をすれば祭りの花形となる斎王代役を務められるのは、資金力のある京都にゆかりの名士の子女に限定されるのだという。なんだか生臭い話のようでもあるけれど、一つの文化だと思えば、それはそれで興味深い。

画像 小一時間をかけて祭りの行列は通りを過ぎ去っていく。地下鉄丸太町駅から京都駅を目指せば話は簡単だったのだろうが、またも酔狂で河原町まで歩こうと考えたことから、丸太町通を南へ渡るのは行列の終わりを待つことになった。不思議なもので、地元勢だと思われるタクシーや佐川のリヤカー自転車も祭りによる規制に引っかかっていたりする。もっとも、くだんのリヤカー自転車は道交法上は自転車ではない軽車両の扱いになるので、歩行者規制よりは緩い自動車規制に乗っかって通りを渡ればよいような気がするし、むしろ歩道を走っている方が違法のはずなのだが、従業員にそういう認識がないように見えるのはなんだか違和感がある。まあ不思議な現象と言うよりない。

画像 河原町まで戻った後、バスで京都駅に向かう。祭りと言う時限付きのイベントに付き合わざるを得なかったので行動の自由度が落ちたのは否定できないところだ。もう少しあちらこちらに行ってみたかったなあと思う京都旅行だった。次は、東海自然歩道西部事実上の最終戦に挑みながら岩倉方面を歩いてみようか。あるいは京都一周トレイルの京北コースに手を付けるのもよい。京都を発つよりも早く、すでに次のことを考えていたのだった。

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