幸運の、あるいは奇跡の航空券

 昨夜、キャイーンの天野君が鹿児島旅行に行く番組が放送されていた。ちょうどこの冬、飛行機で鹿児島に行こうかと思っていたところだ。相武ちゃんが言うことには、JALには「先得割引」というシステムがあって、これを利用すると航空運賃が60%程度は割り引かれるという。名古屋-鹿児島の移動では新幹線を圧倒するコストパフォーマンスも期待できるという優れものだが、どうも気安く踏み出せない部分もある。なんとなれば、トラウマ、というほど大袈裟なものでもないが、子供の頃目の当たりにしたJAL123便墜落事故の苦い記憶が、私の足を飛行機から遠のかせるのだ。まして、大人になってから「墜落遺体」という本で酸鼻を極めた同事故の遺体収容現場の様子を知ってしまったから、なおさら気が重い。

 ふっと思い出した話がある。乗員乗客524人のうち520人が死亡した日本航空機史上最悪の事故で、それでも4人の生存者がいたのは奇跡にも等しい出来事だったのだと思うが、私が記憶する限りでは、当時ようやく小学校に上がった程度の人間の記憶なので甚だ頼りないのだが、マスメディアの注目は4人の生存者の中でも当時中学生だった川上慶子さんに集まっていたように思う。今から何年か前、その川上さんが事故当時持っていた航空券が現存しているというようなうわさを耳にしたことがあった。いや、果たしてそれがうわさというほど広く知られた話だったかどうかは怪しい。しかし、どこかでそういう情報に触れたことがあった。「2ちゃんねる」だっただろうか。

 どこで聞いたかはさておくとして、気になったので今調べてみたら、「”幸運の航空券”のニセモノが出回る」としてこの一件をを紹介しているサイトがあった。それによれば、「幸運の航空券」は事故直後の時期から既に出回っていた悪戯の一種らしい。以前私がこの航空券の話を聞いたタイミングというのは、リンク先にもある2005年の夏ごろのことだったのだろうか。言われてみればそんな気もする。とまれ、どうやら事故直後から存在していた古典的悪戯が、20年目の節目でちょっとした再燃現象を起こし、話題になっていたというのがこのうわさの真相だったように思われる。

 私などは飛行機嫌いなので、正直言って「航空券」と「座席券」の違いすらよく分かっていない。新幹線などでも、乗車券と新幹線特急券は別物だからそういったものか。いやむしろ、ムーンライトシリーズの列車を利用するには乗車券の他に座席指定券が必要になるようなものなのかもしれない。やはり飛行機の搭乗システムはよく分からん。セントレア(もしくは名古屋空港)の切符売り場まで行き、「鹿児島まで大人一枚」と言えば済むというような話でもないのだろうなあ。しかも、虎の子の「先得割引」はどうやら暮れの時期に使えないと来ている。やはり、鹿児島へは新幹線で行こうか。


墜落遺体―御巣鷹山の日航機123便 (講談社プラスアルファ文庫)
講談社
飯塚 訓

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