大きな山を探そう

 行者小屋に空き巣が入ったのだそうである。例年ならゴールデンウィークの営業に入っていた時期だろうが、最近の風潮に従い、営業を自粛していたら、そこをやられたということらしい。なるほど、山小屋なら警備装置の類が発報したとして、警備員とかいった人たちが現場に駆け付けるまでは何時間かかかるだろうから、それを見越しての犯行ということなのかもしれな…
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氷壁読了

 自宅軟禁のようなことになってしまったので、長らく付き合ってきた「氷壁」を読み終えた。読了まで、買ってから半年くらいはかかったような気がする。沖縄に行く飛行機の中でナイロンザイルが切れるくだりを読んでいたので、そこからでも3か月余りの時間がかかっているのは確実だ。もっとも、ボリュームで言えば上下巻に分かれていてもおかしくないほどの長編小…
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山登ってみよう【縦走東海自然歩道・牛妻坂下~竜爪山~大平・後編】

 双耳峰なので、文珠岳から薬師岳に行くまでの間は、やはり100mほど下って登っての道のりがあるのだけれど、肝心の薬師岳の山頂には仏様が祭られているだけで、ハイキング的にはあまりポイントが高くない。東海自然歩道規格のベンチとテーブルはあれど、誰も休憩してはいない。私も、写真だけ撮ってそそくさと通り過ぎる。  事程左様に、竜爪山へ…
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山登ってみよう【縦走東海自然歩道・牛妻坂下~竜爪山~大平・前編】

 竜爪山は、東海自然歩道静岡県コースに横たわるコース内最高峰である。双耳峰で、文殊岳(1041m)と北側の薬師岳(1051m)という二つのピークから成る。展望の良い山らしく、地元では人気のハイキングコースとなっているようだ。この山が見えてくると、静岡県コースの終わりは近い。逆の見方をすれば、ここが静岡県コース最初の関門と言うこともできる…
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山登ってみよう【池田山】

 久しぶりにこの話をするけれど、東海自然歩道には、難所と呼ばれる箇所が3箇所ある。丹沢、岩古谷山、そして日坂越である。丹沢は、エスケープルートがないままアップダウンを繰り返すロングコース。岩古谷山は東海自然歩道では別格級の険路。これらと並ぶ日坂越が難所である理由は、とにかく交通が不便な点にあると自分なりに解釈していたのだけれど、実はその…
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漂泊

 奥穂高に行ったのは昨年の夏のことだけれど、もしかするとその時、私は滑落死するか疲労凍死するかしていたのかもしれない。もちろん、実際に死んでれば今ここでこんなことは書いていられないのだが、穂高岳にゆかりの深い穂高神社のお守りが身代わりになってくれたのだろうか。私は無事帰宅することができ、お守りが壊れた。穂高神社に祭られるホタカミは海神だ…
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三条散歩

 3月になった。そろそろ今年の山も本格始動したいと思った。今年に入ってからは、2月中に石巻山に行った程度で、まだ山らしい山に登っていない。そこで狙いを定めたのは、京都の西に控える老ノ坂だ。古来、山陰道が通り、都から丹波路に抜ける最初の関門のような位置づけにあった峠である。見方を変えれば、都の結界の役割を果たす山だったとも言え、酒呑童子伝…
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雪国の春・その4

 栃木県内に残る未取得のJR線は二つ。日光線と烏山線だ。JR路線としては、いずれも盲腸線である。後者はともかく、前者はそのうち何かの用事があって行くことになりそうな気もするが、東武日光線もほぼ取れてない状態で、二兎を追うものは一兎をも得ないことになりそうなので、この18きっぷシーズンに取っておくことにする。宇都宮から日光まで行って折り返…
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雪国の春・その3

 旅の二日目は、まず新潟から関東に復帰するのが第一段階ということになる。これを在来線頼みで実現することになるのだが、群馬県に入ってからの水上駅がボトルネックとなるためか、早発しようが多少遅かろうが、結果に差はないということが分かった。7時過ぎの列車でまずは長岡を目指し、その後はそのままの流れで水上まで行けば良かったのだけれど、気持ち早め…
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雪国の春・その2

 フラワー長井線は盲腸線なので、来た道をそのまま引き返す。ついさっき通ったばかりのような道のりだし、普通なら飽きてしまいそうだけれど、沿線ののどかな風景を眺めていると、こういう旅も良いかなと思えてくる。などと旅情に浸っていたら、途中の駅から何かの団体が大挙して小さな車両に乗り込んできた。一両編成でもがら空き状態だった車内は、俄かに騒々し…
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雪国の春・その1

 新潟県。かつて戦国の名将上杉謙信を輩出したこの地も、現在では見渡す限りの水田が広がり、国内有数の穀倉地帯となっている。言葉のあやとかでなく、新潟県は本当に広い。この広大な新潟の地を舞台に、現在を生きる私は、駅を巡る戦いを開始しようとしている。  駅メモによると、2020年現在、新潟県内には198の駅が存在することになっている。他…
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山登ってみよう【石巻山】

 沖縄旅行の消化不良を解消するべく足を運んだリトルワールド。それはそれで実りのあるものだったけれど、道中の都市高速や愛岐県境の丘陵地からは、冬らしく澄み切った空気の向こうに、真っ白な御嶽山が見えた。リトルワールドからも近い鳩吹山とか、このタイミングなら低山ハイクでも良かったかなと、ちょっと後悔したのも事実だった。そこで飛び石連休となった…
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芋と沖縄と私

これまでのあらすじ  沖縄ワールドがこれじゃなかった。  というわけで、近場で沖縄古民家感を味わえるリトルワールドに行ってきた。うすうす気づいてはいたのだけれど、リトルにあるのは、沖縄は沖縄でも本島の民家ではなく石垣島のものなので、ちょっと雰囲気が違うのかもしれない。が、そこのところには目をつむり、沖縄家屋の精髄に触れてきた。た…
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熊野への道(大内山~紀伊長島)

 熊野古道の旅もなんだかんだで第4回目。コース全体のうち、大体中間地点にさしかかろうかという頃合いだけれど、今回の行程は、先に向かって距離を目指すというより、節目の回として、ちょっと趣向を変えて歩くことにする。具体的には、ゴール地点の紀伊長島でマンボウを食べる。一般に食卓に並ぶことのないマンボウという魚だが、三重県名や和歌山県の南部では…
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熊野への道(三瀬谷~大内山)・後編

 今度は漫然と国道沿いを歩く愚は犯さず、古いたたずまいを見せる静かな裏通りをたどっていく。道沿いには相変わらずそこが熊野街道沿いであることだけを示す4㎞道標があるが、曲がり角でどちら方向に向かえばよいのかを示す案内の類はない。代わりに近畿自然歩道の指導標が目に付くようになってきた。これはもちろん、熊野街道の経路を知らせてくれるものではな…
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熊野への道(三瀬谷~大内山)・前編

 三回目にして、早くも特急頼みの旅になってしまった。いやむしろ、特急を使えるだけめっけもんと考えるべきところなのだろうか。熊野古道の旅、今回は三瀬谷駅からスタートである。特急停車駅だからということで頑張ってこの駅まで歩いた前回の私をほめてやりたい。  事前に購入しておいた青空フリーパスを使い、まずは松阪駅まで移動する。そこで少し待…
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遥かなる旅路 さらば那覇よ

 沖縄最終日は、いつもの旅より少し遅寝をしたけれど、結局平日仕事に行くのと大差ない時間に起き出し、ホテルを出発した。おかげで、くだんのレストラン山の内で朝食営業が始まるよりも早く宿を離れることになってしまったが、旧海軍司令部壕に朝一番で行ってみようと思った。  この史跡があるのは、那覇市に隣接する豊見城市だ。旅行者の感覚で言えば、…
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OKINAWAの世界

 沖縄旅行2日目は、朝の6時半から行動を開始した。昨日の日没が遅かったことからおよそ予想はついていたが、南国の沖縄は日の出も遅い。名古屋よりは赤道に近いので、若干は日照時間が長くなるのではないかと思ったのだが、6時半でも外はまだ暗かった。7時になる頃でも、まだ空は薄暗かった。天気のせいもあるのだろう。  まずは美栄橋駅まで歩い…
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亜空の瘴気コロナウイルス

 都合三度目となる沖縄旅行。ゆいレールの延伸に端を発する駅取り旅であることは否定のしようもないけれど、他方沖縄は車社会でもある。公共交通網は貧弱なのだとばかり思っていたのだが、意外に路線バス網が発達しており、路線の有無だけで言うと、わりと本島内のあちこちに行くことができるのが分かった。もちろん、本数が多いとは言えないので、そこは注意すべ…
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裏銀座計画

 裏銀座縦走路とか呼ばれるものは、北アルプスの主稜線うち、長野県大町市の山奥の七倉ダムから、野口五郎岳、鷲羽岳、三俣蓮華岳に双六岳と言った山々を経由して槍ヶ岳に至るコースのことを言う。安曇野に面し、そのため構成山群の知名度も高いもう一つの縦走路を表銀座というので、それとの対比で裏の名に甘んじているのだと思われる。コースのメリハリという点…
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