熊野への道(田丸~三瀬谷)・後編

 12:33、少し前から唐突に名前が現れだしたバカ曲がりへの分岐点に差し掛かった。女鬼峠越え以降ここまでの道は、歴史はありそうでもしっかりアスファルトで舗装されたものが続いてきたが、案内に従い引き込まれた旧道は、昔ながらの地道だった。気になるその名の由来については、「栃原と神瀬の境界、不動谷は、宮川にせり出した山々によって作られた深い谷…
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熊野への道(田丸~三瀬谷)・前編

 熊野古道伊勢路の旅は、伊勢神宮を発ってから1か月ほどになる。1月も半ばを過ぎ、年末から年始にかけての予定を一通り消化したので、再始動することにした。差し当たって、田丸駅を出発地点にすることは動かしようがないところなのだけれど、今回のゴール地点は、いろいろ考えた末、三瀬谷駅にした。理由は主に二つ。三瀬谷駅が特急停車駅になっているので交通…
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野望の三ツ瀬明神

 年末年始はとりあえずどこかの山に行くのがここ数年の慣習みたいになっている。できれば歯ごたえのある山が良いのだが、この時期に積雪のない山は比較的限られて来るので、とどのつまりは三河の、ある程度深い山に足を運ぶことになるパターンが多い。今回は、三ツ瀬明神山に行ってきた。三ツ瀬明神何度目だ。  夏場の、ビッグマウンテンに向けてトレーニ…
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九州完結の旅・その5

 最終日。今回の旅の大目標は九州平定にあったので、昨日の福岡制覇をもって当初の目標は達成されたことになるのだけれど、ついでにもう一つ片づけておきたい案件があった。山口県平定である。一般に錦川鉄道が最大の難所とされる山口県だけれど、これは前回の九州旅行のついでに片づけている。その結果、美祢線だけが残った。  美祢線もまた、すでに乗っ…
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九州完結の旅・その4

 それなりに得るものもあったところで、石炭産業科学館を後にした。再び大牟田駅前まで歩き、今度はバスで宮原坑へ。こちらも車で駅から20分弱かかる距離だとされているが、歩いて歩けないほどの距離ではなさそうだった。ただ、今度は時間短縮のためのバス利用である。  宮原抗は、郊外の原野みたいなところにある様子を想像していたのだけれど、意外に…
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九州完結の旅・その3

 翌日は、旅先にしては珍しく遅めの時間帯に起き出し、熊本駅を出発した。鹿児島本線の車内から韓々坂駅をひっかけたのを合図に、レーダーで池田駅を取って熊本県全駅制覇も完成した。今日はこの後、この調子で福岡県制覇も狙っていくのだけれど、要するに筑豊本線周辺の10駅余りを取り残しているだけなので、そんなに時間はかからないはずだった。そこで、道中…
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九州完結の旅・その2

 あと熊本で残るのは肥薩線とくま川鉄道のみとなった。いずれも列車本数が多いとは言えない路線だが、前者については特に本数の少ない人吉以南区間を先にアイテムでやっつけているので、どうにか今日の日程に織り込むことができた。そうは言っても、熊本から人吉までが思いのほか遠い。八代までは比較的速やかに進めるのだけれど、まず八代駅で乗り継ぎ待ちが発生…
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九州完結の旅・その1

 私のような、とりあえずどこかに出かけられれば良いというタイプの人間にはさしたる問題にはならないのだが、例のゲームがある程度進捗してきて全駅制覇を真剣に考えだすと、旅行のついでにゲームをするのではなくて、ゲームのために旅行をするようになってくる。私はすでにこのステージにまで進んでおり、そうした甲斐もあって地方制覇も順次完了するような状況…
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寺と大根と私(後編)

 明けて翌日。初めに近鉄利用ありきの旅だけれど、近鉄で大阪から京都に行くのは少々効率が悪いので、最終的に北野白梅町駅付近を目指すことも踏まえて阪急と嵐電を乗り継ぐ。そしてたどり着いた北野白梅町の駅は、ちょっと見ない間にすっかり空が広くなっていた。  あらためて書くが、目的地は、以前にも行ったことがある千本釈迦堂こと大報恩寺。普段は…
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寺と大根と私(前編)

 話は遡るが、伊勢神宮へ行くにあたっては近鉄週末フリーパスを使った。JRで行けないことはないが、伊勢鉄道線を経由しないと時間がかかるし、3日1セットのこの切符の使い道を思いついたし、とにかく近鉄を使うことにした。伊勢行は1日の日帰り。残り2日は、大阪・京都への旅に使うことにした。  これまでで最も他愛もない大阪旅行だけれど、例のゲ…
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熊野への道(伊勢神宮~田丸)

 伊勢神宮は、なんだかんだと言って年がら年中活況を呈しているけれど、とりわけ多くの人が集まってくるのは言うまでもなく初詣の時である。新年を目前にした12月の時期は、さしずめ初詣時期に向けて溜めを作る期間という感じだろうか。そして2020年の正月は、令和になって初めての正月ということもあり、神宮界隈は独特の静謐さと、喧騒の時期に向けた昂ぶ…
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紅葉を見る会(後編)

 紅葉を見る会と銘打って京都周辺を歩いている今回の旅だけれど、せっかくの紅葉が言うほど紅くないのは何となくよろしくない。2日目どこに行くかはについては、現地入りするまでまるっきりノープランだったのだが、ここに来て少し思案する。当初は考えもなしに嵯峨・嵐山方面に行こうかと思っていたが、もう少し情報を集めてみようではないか。それでなくてもこ…
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紅葉を見る会(前編)

 桜を見る会を巡り、国会が大変喧しいことになっているようだ。何のひねりもない名前だけれど、意外と素朴な風雅さがあって良いものだと思う。時期が時期ならそのまま花見にでも出かけたくなるような、そんな響きがある。もちろん今は桜の時期ではないが、四季の移ろいを愛でる気持ちを忘れないため、紅葉を見る会に出かけることにした。ちなみに桜を見る会は参加…
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贖罪(という設定)の旅に出かけよう

 春ごろには一応の終わりを見た知多四国だが、まだ結願寺に行っていない。行っていないが、そろそろ次を考えるタイミングなのかなという気になっている。まだ東海自然歩道も完結を見ていないのだけれど、次を考えている。自然歩道も、駅や高山が間に入ってきた関係で、初夏の頃に竜爪山を目指そうと一念発起してそれが実現の運びとなっていないのには忸怩たる思い…
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秋の高山

 福地山に登った後、夜のとばりが下りた高山の町を歩いた。主に食事できる場所を探したのだが、敷居の低そうな店は多くの外国人観光客で満席となっており、何となく空いてそうな気配のある店は、通りから中の様子を伺うことのできない敷居の高そうなところばかり。結局、低きに流れてコンビニで食べ物を買ってから、飛騨国分寺の傍らにあったホテルにチェックイン…
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中部国際空港第2ターミナルにて

これまでのあらすじ  首里城焼亡の報に接した「私」は、気が付くと沖縄行の航空券を予約していた。  だいぶ間が空いたが、焼け落ちる首里城のビジュアルは、なかなかに衝撃的なものがあった。事件の直後は、首里城が失われたことに落胆する地元沖縄の人の声が良く聞かれたけれど、わが身に置き換えて名古屋基準で考えると、名古屋城が火事で燃え尽きる…
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山登ってみよう【福地山】

 福地山は、奥飛騨にある標高1672mの山である。奥飛騨の山というと、何をおいても飛騨山脈こと北アルプスということになりそうだが、この山が北アルプスに含まれると説明されているのを見たことはない。北アルプスの主稜である槍穂高連峰とは、その名も高き奥飛騨温泉郷の広がる谷筋で隔てられている一方、北アルプスの南端とされる乗鞍岳の広大な支尾根上の…
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山登ってみよう【八ヶ岳(赤岳~横岳~硫黄岳周回)・後編】

 先を目指すにあたり、まずは眼下に見える赤岳天望荘に下る必要アリである。少しの間赤岳山頂にとどまった後、再び先を目指すことにしたが、ここで私はこの先の道のりに一抹の不安を覚えることになった。人気の山域なので当然のことなのだが、すでに渋滞が発生しつつあった。これまで、人気の高い山に登るときは、人の集まりそうなタイミングを外すようにしていた…
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山登ってみよう【八ヶ岳(赤岳~横岳~硫黄岳周回)・中編】

 現代の都会の夜では実感しがたいが、満月の光は「昼をも欺く明るさ」と形容される。未明に目が覚めて、まず思い出したのは、この言葉だった。居室の窓の向こうの山の上には、ほぼ満月と思われる丸い大きな月が出ていて、さめざめと輝くその光が部屋の中を明るく照らしていた。時計を見ると、4時半少し前。間違いなくアラームをセットできるなら、二度寝したいタ…
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山登ってみよう【八ヶ岳(赤岳~横岳~硫黄岳周回)・前編】

 八ヶ岳という名は、長野県から山梨県北部にかけて連なる一群の山塊のことを意味する。この間の穂高の時と同様よくある話で、単独のピークを指すものではなく、北の蓼科山から南の編笠山までの領域を指すのである。エリアの中ほどにある夏草峠により、北八ヶ岳と南八ヶ岳に大別されるが、北八ヶ岳の蓼科山と北横岳には、私も登ったことがある。比較的人里に近いエ…
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